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第57期王位戦七番勝負第6局 羽生王位、完勝
第57期王位戦七番勝負の第6局は、後手番の羽生善治王位が挑戦者の木村一基八段に114手で勝利し、これで対戦成績が3勝3敗のタイとなりました。

本局は3局連続で角換わり腰掛け銀の戦いとなりましたが、途中から羽生王位が右玉に構えてこれまでとは違った展開に進みました。

二日目に入り、羽生王位が午前中に長考して放った2七歩(下図)が鋭く、それ以降木村八段に読みのミスも手伝って、結果本局は羽生王位の完勝となりました。

王位戦第6局56手目

前局木村八段が激戦を制していたのでこの第6局を注目していたのですが、木村八段に良いところがなく、他に取り上げる局面もありませんでした。

本局に勝った羽生王位は流石の感がありますね。

次局はいよいよこのシリーズの最終局です。その行方に注目しましょう。

第64期王座戦五番勝負第1局 羽生王座先勝
第64期王座戦五番勝負の第1局は、95手までで先手の羽生善治王座が挑戦者の糸谷哲郎八段に勝ち、タイトル5連覇へ向けて好発進となりました。

戦型は後手の糸谷八段が得意とする一手損角換わりでした。対して羽生王座は棒銀で対抗する形で進みました。
その後糸谷八段の指し手でもって力戦模様となり、先手の羽生王座も勝負手を放って決戦に持ち込みました。

形勢はやや後手有利かと思われましたが、糸谷八段の焦りもあって、終盤は先手に形勢が傾き、そのまま羽生王座が寄せ合いを制して先勝しました。


対局後54手目の後手6五銀が「疑問手」とありましたが、私はそれより前、48手目の△5二銀に疑問を感じ、下記に取り上げました。

王座戦第1局47手目

△5二銀の一手前(上図)から、ここは△5五銀(変化1図)と打ち込んで攻めを選んだ方が良かったのではと・・・。

王座戦第1局変化1図

変化1図から▲6八飛と展開してきたら、以下△6六銀▲同金△4三金▲4二馬△同玉▲6一飛に△5九角(変化2図)で、本譜よりは後手が指せていたと思います。

王座戦第1局変化2図

△5五銀に対して▲7七銀と引いたならば、一度△4一飛とかわし、▲2六馬に△4六歩と飛車先を伸ばす手があります。


本局、ちょっと挑戦者の糸谷八段が読みを焦り、折角のチャンスを逃してしまった感が見受けられました。

次戦どんな戦い方になるのか分かりませんが、もっと競り合いになって欲しいですね。

第57期王位戦七番勝負第5局 木村八段、激戦を制す
長い間勝手に休んでしまって申し訳ありませんでした。特に体調の不良とかではなく、何故かブログに集中できなかった為です。エントリーする内容も色々あったのですが、今一つ乗り切れなく躊躇ってしまいました。

えーと、それでは久々に、将棋の話題から入ろうと思います。

先月終わりに行われていた第57期王位戦七番勝負の第5局は、非常に内容が面白く激戦となりました。観ていてどちらが勝つのか最後まで分からない状況だったですね。

2勝2敗のタイで迎えた本局、戦型は角換わり相腰掛け銀となり、二日目から形勢が入れ替わる激戦となりました。結果は挑戦者の木村一基八段が羽生善治王位を172手までで下し、対戦成績を3勝2敗として、初のタイトル獲得に王手をかけることになりました。

いろいろな局面を取り上げたいのですが、唯一羽生王位が勝利を逃したと思われるところを以下に記しました。

王位戦第5局124手目

上図は終盤124手目、後手の木村八段が△5八飛成とした局面です。本譜はこのあと羽生王位が▲6七角と応対しましたが、ここでは▲2五角(変化1図)と打った方が勝っていたと思います。

王位戦第5局変化1図

変化1図から、△7九金▲同玉△4九龍▲8八玉に△4六龍と角を抜かれますが、次の▲3四銀(変化2図)が詰めろとなり、

王位戦第5局変化2図

以下(変化2図から)△同金に▲同角△3三玉▲4五金と詰めろが続いて、ほぼ先手必勝です。


他にも先手勝利の局面があったと思いますが、そこを逃してしまった羽生王位の今後が注目されそうですね。

第74期名人戦七番勝負 新名人誕生
第74期名人戦七番勝負は、周知の通り第5局でもって挑戦者の佐藤天彦八段が羽生善治名人に勝利し、4勝1敗で初のタイトル獲得となりました。

まあ、こんな結果になるとは予想だにしませんでしたが、それにしても佐藤天彦八段の指しっぷりは見事でしたね。
只残念なのは、5局中4局が横歩取りの戦型だったので、観る方としては面白味に欠けたシリーズになったことです。


この最終局で気になったのが下図の投了の局面です。ここから▲3三桂や▲2三角など先手にも指し手がありそうですが・・・。

名人戦第5局投了図

まず▲2三角は△5二玉とかわされ、次に▲3六銀と歩を払っても△4八銀▲2八玉△3六飛で先手から有効な手段はなさそうです。

有力なのは▲3三桂のようですが、以下△同金!▲8五角△5二金▲4二銀△同玉▲3三歩成△同玉▲3五飛△3四桂に▲3六飛と歩を抜いても、△同飛(変化図)と応じられ先手の手がなくなります。

名人戦第5局変化図

他にも手があるかもしれませんが、いずれも後手玉を寄せきるのは難しそうです。

羽生さんも最後は観念したのでしょうね。
(観戦者としてはもっと熱戦を期待していたのですが・・・)


次期名人戦の挑戦者が誰になるか予想つきませんが、佐藤天彦新名人がどのように応じるのか楽しみです。

第74期名人戦 第4局 佐藤天彦八段、タイトルに王手
第74期名人戦七番勝負の第4局は、先手番で挑戦者の佐藤天彦八段が羽生善治名人に129手で勝って対戦成績を3勝1敗とし、初のタイトル獲得に王手を掛けました。

戦型は今シリーズ3度目の横歩取りになりました。但し、本局は後手の羽生名人が誘導した模様で、前局の雪辱戦とも言えそうでした。

封じ手辺りでは先手の佐藤八段が指しやすそうで、有利な形勢が続いていたと思えます。

長い中盤戦のあと、挑戦者の佐藤八段が角を捨て、さらに飛車も切って終盤は鮮やかな寄せを披露し、さすがの羽生名人も手の打ちようがなかったようです。

全般的にみて先後で玉型の差が出た一戦で、羽生名人の戦い方に疑問を持ってしまいました。


下図の▲8四歩で形勢が一気に先手に傾き、後手の粘りが利かない形になってしまいました。

名人戦第4局101手目


ここまで羽生名人が追い込まれるとは予想がつきませんでした。次局以降どのように巻き返すのか注目したいです。

第74期名人戦七番勝負第3局 挑戦者が2勝1敗でリード
1勝1敗で迎えた第74期名人戦七番勝負の第3局は、挑戦者の佐藤天彦八段が羽生善治名人に76手の短手数で勝利し、これで対戦成績を2勝1敗としました。

戦型は第1局と同じく佐藤八段が後手番で得意とする横歩取りになりました。

第1日目は長考が続きましたが、やや後手ペースとなったところで封じ手となり、二日目からは佐藤八段が攻勢に出て有利を築き、羽生名人の反撃に旨く対応しながら最後は押し切りました。

全体的にみて、羽生名人の形勢が良くなったところはなかったように思われました。


只一つ気になったところがありましたので、以下に取り上げました。

名人戦第3局36手目

上図は封じ手の▲5八玉に対して、後手が△2七歩と垂らして攻撃を仕掛けた局面です。本譜では羽生名人がこれを▲同銀と応じましたが、次に△2八歩からと金を作られて先手陣が崩れてしまいました。

代わりに、ここでは△2七歩にかまわず(本譜より先に)▲3三角成と角交換し、△同桂に▲6五角(変化1図)と応じた方がまだしも良かったように思います。

名人戦第3局変化1図

変化1図から、△5五飛▲5六角△3五銀▲同飛△同飛▲2三歩成△3一金▲3三と△2八歩成▲3四角(変化2図)という流れなら、先手も期待が持てたかもしれません。(まあ、他にも変化が考えられますので何とも言えませんが・・・)

名人戦第3局変化2図


この対局で挑戦者がリードしたことにより、このシリーズどうなるのか予想が難しくなりましたね。この先も好勝負を期待したいです。

第74期名人戦七番勝負第2局 最終盤に大逆転
第74期名人戦七番勝負の第2局は、挑戦者の佐藤天彦八段が159手で羽生善治名人に逆転勝ちし、1勝1敗のタイとしました。

戦型は先手佐藤八段の注文で相矢倉戦になりました。定跡の少ない指し手が続き、中盤までは両者五角の展開でしたが、徐々に羽生名人が優勢を築いていよいよ最終盤へ・・・。

そして下図の局面から、

名人戦第2局151手目

羽生名人は△5八歩成▲2四飛に△3四銀と受け、さらに▲4四金に△5四歩と立て続けに受けにまわり、結果この後大逆転となり敗れてしまいました。

△3四銀や△5四歩ではいずれも△8九銀と打ち込めば先手玉は詰んでいました。しかし、1分将棋ではこの詰みを発見するのはなかなか難しく、名人にとっても仕方ない展開だったかもしれません。

戻って、上図から一層のこと△6八馬と金を取り、▲同飛と取らせて△6七角成(詰めろ)▲同飛に△7八銀(変化図)と詰めろを掛けた方が分かり易かったかもしれません。

名人戦第2局変化図

変化図から▲8三龍と追われても後手玉は逃れきれると思います。


いやー、将棋って最後まで分からないものですね。これで、次局以降の戦いが面白くなってきましたよ。

第74期名人戦七番勝負第1局 羽生名人、接戦を制す
第74期名人戦七番勝負の第1局は、129手で先手の羽生善治名人が挑戦者の佐藤天彦八段を破り、先勝しました。

戦型は後手番の佐藤八段が最も得意とする横歩取りとなり、これに羽生名人が真っ向から受けて立ち、終盤戦の勝負どころで羽生名人が攻め合いに持ち込み、最後は粘る挑戦者を退けました。


形勢が揺れ動いたと思われる局面を下記に掲げます。

名人戦第1局89手目

上図から佐藤八段は思い切りよく△7七飛成と決断しましたが、この後の攻めをみますとちょっと無理だったかもしれません。

ここは△7四飛(変化1図)と引いておけばどうだったでしょうかね?

名人戦第1局変化1図

△7四飛に▲同飛なら、以下△同歩▲3一飛△2八と▲4七銀△2九飛▲5八銀△2七角(変化2図)と攻めていって、良い勝負でしょう。

名人戦第1局変化2図

しかし、△7四飛の瞬間▲3三角成という手もあり、以下△同金▲同飛成△7六桂▲同金△同飛▲7七歩△5六飛▲4七銀(変化3図)と、飛車の出を塞がれて後手は面白くないかもしれませんね。

名人戦第1局変化3図


本局は難しい将棋内容だったと思いますが、接戦を制するあたりが羽生名人の強さだと改めて思いました。

次局も佐藤八段の指し手に注目しながら、また良い勝負を観戦したいです。

第41期棋王戦五番勝負 渡辺棋王、防衛にて4連覇
第41期棋王戦五番勝負の第4局が先日(3/21)指し終わり、結果先手の渡辺明棋王が125手でもって挑戦者の佐藤天彦八段を退け、通算成績を3勝1敗としてタイトル防衛を果たしました。これで渡辺棋王は第38期から4連覇を達成したことになり、来期もし防衛できれば永世棋王の資格を得ることになります。

戦型は挑戦者・佐藤八段の十八番である横歩取りになり、途中から前例の少ない形で進み、中盤に渡辺棋王が思いきって角を切ったあたりから激しい戦いが続きました。

終盤は後手の佐藤八段が形勢有利とみられていましたが、下図の手(△8五桂)が大ポカと思える結果となり、渡辺棋王に勝利が転がりました。

棋王戦第4局112手目

この△8五桂を▲同桂と取ってはくれないでしょう。本譜は▲9六玉とかわされ、次の手(△8八飛成)で完全に後手敗勢となりました。

上図では代わりに△8五金(詰めろ)と打っていれば後手の勝ちでした。(△8五金でなくても△6八飛成でも良かったと思います)

感想戦では金は考えずにまず桂を打つ手を考えるとありますが、そうなんでしょうか? 不思議です。(△8五金も▲同桂とは取らないでしょう。逃げ道が塞がれますから)


本局、まれに見る激戦で大変面白く観戦でき、最後にミスった佐藤八段の手が悔やまれます。

第41期棋王戦五番勝負第3局 渡辺棋王、振り飛車で制す
渡辺明棋王と挑戦者・佐藤天彦八段による第41期棋王戦五番勝負の第3局が昨日(3/6)指され、170手に及ぶ大熱戦の末後手の渡辺棋王が勝ち、対戦成績を2勝1敗として4連覇に王手をかけました。

戦型は思いも寄らぬ後手渡辺棋王のゴキゲン中飛車に、先手佐藤八段が超速▲3七銀戦法で挑む戦いになりました。その後両者とも穴熊に玉を囲み合って持久戦に突入しました。

一時は先手の佐藤八段が押していたようにもみえましたが、下図の局面で形勢が逆に傾いたように感じました。

棋王戦第3局87手目

その後一進一退の長い戦いの末、最後は粘る佐藤八段を渡辺棋王が振り切って勝利しました。

上図の▲4三角では攻めに利いていないので先手が苦しくなります(阿久津主税八段も同じ感想)。ここは普通に▲6二銀(変化1図)と攻めてはどうでしょう?

棋王戦第3局変化1図

変化1図以下△8六歩▲7一銀不成△同金▲6二金(変化2図)と進むでしょう。

棋王戦第3局変化2図

変化2図から、さらに△8七歩成▲同銀△8六歩▲7一金△同銀▲同龍△8二銀▲同龍△同玉▲7一銀△同玉▲6二角(変化3図)と攻め合いに・・・。

棋王戦第3局変化3図

変化3図から先手も馬を作っていけば五分に戦えそうです。


まあしかし本局は大熱戦になり、見応え充分でしたね。

次局、佐藤八段が勝ってタイに持ち込むか、あるいは渡辺棋王が防衛を果たすのか、楽しみにしたいと思います。

第41期棋王戦五番勝負第2局 佐藤天彦八段勝ってタイに
第41期棋王戦五番勝負の第2局は、66手の短手数で後手の佐藤天彦八段が渡辺明棋王に勝ち、対戦成績を1勝1敗の五分にしました。

戦型は横歩取りとなり、途中後手の佐藤八段が角交換後すぐに△5五角と放ち、そこから抜き差しならない局面が続きました。お互いの研究成果が試される一番となって、観ている方はさぞ面白かったと思います。

最終盤に佐藤八段が決め手を指して勝利しましたが、負けた先手の渡辺棋王にとって、一手の緩みが形勢を左右させた感じがしました。

下図の局面から次に指されたのは▲5五桂(△6四歩なら▲6三桂成~▲4五角の王手龍取りの罠)でしたが、この瞬間△6九金と打たれて先手玉は追い込まれてしまいました。

棋王戦第2局48手目

上図から▲5五桂に代えて▲8三角(詰めろ)と打ち、以下棋譜コメントにも書かれていますが△6四歩▲6一角成△同玉▲7二金△5二玉▲7一龍(変化1図)と追っていった方が良かったように思います。

棋王戦第2局変化1図

変化1図から後手も△6九金と攻めてきた場合を検討してみますと、以下▲4八玉△6八龍▲5八歩△5九角▲3九玉△4八銀に▲2八玉(変化2図)となって、やや先手に分がありそうに思えます。

棋王戦第2局変化2図


手数は短かったのですが、この第2局は名局と言える内容だったと言えるでしょう。

これで1勝1敗のタイになりました。次局以降も白熱した対戦を期待したいですね。

第41期棋王戦五番勝負第1局 渡辺棋王先勝
先日(2/11)、渡辺明棋王に佐藤天彦八段が挑戦する第41期棋王戦の五番勝負が開始されました。その第1局の結果は、後手の渡辺棋王が88手で佐藤八段を破り、さい先良いスタートを切りました。

戦型は先手の佐藤八段が得意とする角換わりとなりました。途中、渡辺棋王が相手が放ってきた角に合わせる形で角を打ち返し、そこから優位を築くと形勢を揺るがすことなく先手玉を討ち取りました。

一局を振り返りますと山場のない将棋内容でしたが、ただ佐藤八段にも優勢を築けるチャンスはあったと思います。

私が観ていて腑に落ちなかったのが下図の局面です。本譜は次に▲8六同歩と取りましたが、この手がもしかしたら敗着になったんではないかと感じました。

棋王戦第1局64手目

上図から、ここは▲3三桂成と相手の銀を奪いつつ先手を取るのが常套手段じゃなかったでしょうか。

以下参考手順を述べますと、
▲3三桂成に△同桂なら▲4三歩成△同金▲2四歩△同歩▲6四角△同金▲2四飛(変化1図)・・・。

棋王戦第1局変化1図

▲3三桂成に△同金でも▲2四歩△同歩▲6四角△同金▲4三歩成△同金▲2四飛(変化2図)・・・。

棋王戦第1局変化2図

変化1図も2図もいずれも気持ちいい十字飛車ですが、このように上手く事が運ぶとは思いません。
後手は桂馬を手にしますから、どこかで△8四桂と打って攻めてくるでしょうが、それが決め手になるかは読めませんでした。


本局は佐藤八段にとって不本意な将棋となってしまいました。いずれまた角交換の戦型が現れるだろうとみていますが、そのときにどのような作戦を立ててくるのか楽しみに待ちたいです。

第65期王将戦七番勝負第3局 羽生名人、2勝1敗でリード
久しぶりにエントリーします。やはり将棋から・・・。

1勝1敗のタイで迎えた第65期王将戦七番勝負の第3局が昨日(2/5)指し終わり、結果、後手で挑戦者の羽生善治名人が郷田真隆王将に100手で勝利し、2勝1敗とリードしました。

相掛かり戦となった第3局はスローペースで進み、本格的な戦いは2日目の午後遅くからとなり、終盤羽生名人が形勢を有利に進めて相手玉を詰ましました。

郷田王将にもチャンスはあったと思いますが、どこかで読みの誤りがあったのかペースを掴めないまま、最後の反撃も虚しく押し切られました。

その郷田王将のチャンスだったと思える局面(下図)にて、

王将戦第3局62手目

次の手で本譜の▲4六角に代えて▲2五同桂と応じていたら、郷田王将がペースを掴めていたかもしれません。

▲2五同桂以下、△同歩▲2四歩△3四銀▲2三銀(変化図)と2筋から畳み掛けて、後手玉に迫っていけそうです。

王将戦第3局変化図

(参考:変化図以下△同銀▲同歩成△同金▲2四歩△3四金▲2三歩成・・・)

本譜は相手に先に攻められてしまい、その後反撃したのですが時すでに遅く、弱体化した先手玉が寄せられてしまいました。


今の調子ならこの番勝負、どう見ても羽生名人の方に分がありそうですね。

次局、どのように郷田王将が巻き返すのか注目しながら観ていきたいと思います。

第28期竜王戦七番勝負 渡辺棋王、竜王返り咲き
ご存じのように第28期竜王戦七番勝負の第5局は、挑戦者の渡辺明棋王が糸谷哲郎竜王に125手で勝ち、4勝1敗でタイトルを奪取しました。3期ぶりの復帰です。

戦型は相掛かりとなり、途中後手の糸谷竜王が中飛車に構えて中央から攻める構図を取ったのに対し、先手の渡辺棋王が角交換後逆に飛車を5筋に繰り出す形になって中央を突破し、最後は糸谷竜王も粘りながら入玉したものの、圧倒的優位にたった渡辺棋王が力でねじ伏せました。


ポイントと言えるような局面はなかったのですが、只下図に示すところで後手の糸谷竜王の指し手に疑問を感じました。

竜王戦第5局51手目

本譜で指されたのは△4一角でしたが、以下▲2三歩成~▲2二歩~▲3五銀と指され、この後上記で述べたように飛車を中央に回られて突破され、後手玉が浮き足立つ格好になってしまいました。

私は上図から△同歩で良かったと思います。以下▲同飛に△2三角(変化図)と打ちます。

竜王戦第5局変化図

変化図から▲2二歩なら△5七歩成▲同銀上△2二金とし、どこかで早めに△6二玉と動いて攻め筋から遠ざけるようになれば違っていたでしょうね。

まあ、しかし玉型の差が出ていますので、後手が有利に進めるのは大変かもしれません。


シリーズ前は両者の激戦を期待していたのですが、この番勝負期待とは裏腹で失望の感が強かったと思います。

何時ぞやNHK杯戦で、糸谷棋士が渡辺棋士を負かしたときのあの怪物ぶりはどこに行ったんでしょう。

第28期竜王戦七番勝負第4局 糸谷竜王、早くもカド番に
第28期竜王戦七番勝負の第4局は、後手の挑戦者・渡辺明棋王が98手で糸谷哲郎竜王を破り、対戦成績を3勝1敗としてタイトル奪回に王手をかけました。

本局は先手の糸谷竜王が力戦調の中飛車を指し、序盤から積極的に攻勢に出ましたが、相手の渡辺棋王に上手く受けられ、その後の攻めにも的確に対応されて、最後は大差で負けてしまいました。

まあ、タイトル戦にしてはあまりにもひどい内容の将棋で、中盤以降は観戦するに堪えない一局となってしまいました。


ポイントとして挙げる局面はほとんどないのですが、ひとつ腑に落ちないのが下図の次の一手です。

竜王戦第4局28手目

本譜は▲4五銀と引きましたが、折角出て行った銀をここで退避させる手に疑問を持ちました。5三に歩も打たれていないのに自ら引く手は損な感じです。ここは▲3八玉(変化図)と寄せて相手の出方を待つ方が良かったと思います。

竜王戦第4局変化図

変化図から△5三歩なら思い切って▲3三角成として、次に▲7一銀の割り打ちを狙います。
また△4四歩にも▲5五角と出て、角銀交換のあとやはり▲7一銀の割り打ちが生じます。
さらに△4四銀なら▲4六歩と指して、相手の指し方次第で先手玉を固める方向に持っていけると思います。


本局は明らかに先手の作戦負けで、勝負所のない対戦となりました。

次局以降は、糸谷竜王がもっと気持ちを引き締めて巻き返しを狙えるような将棋をみせて貰いたいですね。