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王将戦七番勝負 第5局のポイント
2月27・28日に行われた王将戦第5局は、このシリーズ一番の大熱戦となりました。
戦型は先手番久保利明八段が四間飛車に構え、対して羽生善治王将は後手ながら急戦策をとって進みました。
結果的には、挑戦者の久保八段が最終盤玉の逃げ場所を間違えて頓死となり、このシリーズの幕が閉じられました。
しかしながら、この第5局は数々の見せ場があり、見ていた人達はさぞ興奮したことでしょう。

私が見ていて感心した局面のポイントを取り上げてみます。

まず、驚いたのは下図に示す局面です。
王将戦第5局54手目

この局面の前に先手が▲8五歩と飛車先を突き、以下△7四飛▲8三角△7六歩▲7四角成に後手が△7七歩成と決行しました。
一見すると、先手は馬を作れて手持ちに飛車があり先手充分のように思えます。
しかし、後手もと金の威力と守りのバランスが取れていて、後に2四や4四に桂馬を打ち込むことが出来れば先手にとっても驚異です。
図から▲6一飛と打ち込んでもまたは▲6六銀とかわしても、それ以降検討すると先手がいいようにはなりません。(説明が長くなるので省きます)
本譜は▲6九飛△6八歩▲7九飛△6七と▲同金△2四桂▲4七銀△7八銀▲同飛△6九角と進行し、後手の方に形勢が傾きました。

久保八段も途中から盛り返して激戦となり、形勢はやや後手ペースながら勝敗の行方が分からなくなりました。
王将戦第5局94手目

上図は数手前先手が3三に銀を打ち込んで崩しに掛かった局面です。この辺は見ていて手に汗握る戦いで、面白いところでもありました。先手がペースを掴んだかもしれないところです。
本譜はここから▲4五桂△4二玉▲3三角△5二玉▲5九玉と進みました。

図から仮に▲5一角と打ち込んで攻めていたらどうだったでしょう?
以下、△2二玉(△4二合駒は詰み)▲3三銀△1二玉▲1三歩△同玉▲2五桂△1四玉▲1五歩△同玉▲2六金△1四玉▲2四銀成(▲1五歩は打ち歩詰め)△同歩▲1五歩△2三玉▲3三角成△1二玉と迫り、ここから▲5九玉と飛車を払うと詰めろが掛かります。(参考図)

王将戦第5局参考図

参考図は先手必勝のようですが、なんとこの後△7九飛以下先手玉が詰んでしまうんです。
参考手順を掲げますと、△7九飛▲6八玉(これ以外は詰み)△7六桂▲6七玉(これ以外も詰み)△6九飛成▲7七玉△8八銀▲8七玉△8六歩▲9六玉△9四香▲9五桂△同香▲同玉△9四歩▲8四玉△9三銀▲8三玉△7一桂▲7三玉△4六角成以下、先手玉は詰みとなります。
他の手順でも詰みがあると思います。

従って、本譜の▲4五桂以下の手順が正解で、最後頓死がなければ先手が勝っていたかもしれません。(99手目の棋譜コメントが意味することと比べてみて下さい)

本当に久保八段にとっては残念な結果で、またも羽生さんからタイトルを奪うことは出来ませんでした。
まあ、この経験を活かしてこれからも挑戦し続けて欲しいと思います。

私としては、振り飛車党のタイトル保持者がいないのが残念です。

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コメント
この記事へのコメント
おはようございます。気になったことを一つ。
久保八段はとても強い方ですが、羽生二冠には負けることが多いと思います。相性が悪いのでしょうか?
2008/03/02(日) 07:39:42 | URL | タニシ #-[ 編集]
難しい質問ですね
タニシさん、コメント有り難う御座います。

相性の問題ですか。うーん、難しいですね。こればかりは本人に聞かないと分かりません。
確かに久保八段も強いですよ。(事実挑戦者になっているんですから)
第5局は本当に熱戦で、こうい戦いが第1局と第2局あたりにも出ていたら、最終的にはどうなっていたか分からないでしょうね。
2008/03/02(日) 09:24:19 | URL | infosensor #-[ 編集]
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