情報の友
気になる情報を発信するブログです。
竜王戦七番勝負第6局のポイント
竜王戦七番勝負第6局のポイントとなった局面を振り返って検討してみましょう。

ここまで3勝2敗の渡辺竜王がこの対局で決めるのか、片や追い込まれている佐藤二冠が後手番でどんな作戦を立てて反撃してくるのか、非常に楽しみな一番でした。

そして出ました。佐藤二冠が指した2手目は△3二金。
これを見た渡辺竜王は暫く考えて▲5六歩と指し中飛車に。専門誌「将棋世界」でなんとかして見せますと言っていただけに、逃げるわけにはいかなかったんでしょう。
すると、後手の佐藤二冠は△5二飛と振って相中飛車に。これぞ意表を突いた手。誰もが驚いた筈です。

序盤から例にない難しい展開が一手一手進み、30手目に佐藤二冠は△3三金と上がりました。なんかこういう局面を見てみると、昔指されていた大山十五世名人の棋譜が思い起こされそうになりました。

中盤はお互いに攻め合う形に発展し、特に積極的な攻撃に出たのが佐藤二冠の方で、すでに終盤に差し掛かろうとしている局面を迎えます。
竜王戦第6局78手目

この局面で指された△3六桂は疑問視される見方が大方なのですが、私はここまで進んだ以上この手が一番だと思います。先に△2八金や△2八角では後が続きそうにありません。
この後▲同歩に△2八角と打ちましたが、私は△1九角成▲2八銀△1八馬▲1九銀打△同馬▲同銀に、△7七角と攻める手や或いは△6三金打と自陣を固める手もあったんじゃないかと思いました。

局面進んで、渡辺竜王も自身のブログで解説しているのが下図の92手目△8八銀不成に関する展開。
竜王戦第6局92手目

本譜は▲9八飛と誰も気付かないような妙手が出ました。あとの展開を考えればなるほどの手ですね。
私はここから▲6一銀と打って攻めに転じるのはどうかと考えていましたが・・・。
▲6一銀に△5四飛なら▲9一角△7一玉▲7二銀成△同玉▲7五桂という手順ですが、この後の展開を考えると後手玉が捕まりにくくなって、逆に先手玉に詰めろが掛かる恐れがありそうです。

さてそれから数手進んで迎えた局面が下図で、ここで佐藤二冠が敗着となった手を指してしまうんです。
竜王戦第6局97手目

本譜の△7七馬は逆に先手玉を固めてしまうことになりました。
ここで△8五桂と跳ねていたらどうだったでしょうか?
▲7三銀と打っても△同銀▲同歩成△同金▲4三角成△7四飛で、後手が有利な展開になっていたのではないかと思います。

渡辺竜王はこの対局を制して4勝2敗で竜王四連覇を達成しました。
竜王戦では初めての快挙です。おめでとう御座います。

ここまでの竜王戦で全体を通して言えるのは、渡辺竜王の局面局面での対応力の素晴らしさが光っていたと思います。
対して佐藤二冠は序盤の奇抜な工夫で魅了していましたが、中終盤に掛けては疑問手が多く、決め所を逃したのが大きいですね。やはり不調続きだったのでしょうね。惜しまれます。

来期は誰が挑戦者になるのかわかりませんが、このままだと渡辺竜王が永世竜王位につきそうな気もします。

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://wrq06995.blog98.fc2.com/tb.php/73-329e6300
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック