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竜王戦第3局のポイント
またまた佐藤康光二冠が関係する将棋から、昨日と一昨日の二日間で行われた竜王戦第3局を取り上げましょう。
戦型は先手番の佐藤二冠が昔流行ったひねり飛車を採用し、それに対して後手番の渡辺竜王がどう対応するのかが見物となりました。

二日目の50手目辺りで後手番渡辺竜王が先に△7四歩と突いて開戦を決行しました。
下図はそれから30手近く進んだ局面で、渡辺竜王が△2八角成と思い切った行動に出て、▲同玉に△8四飛と8四の歩を払ったところです。
竜王戦第3局78手目

ここで▲8五歩と打つと先手が歩切れになります。本譜は▲6五桂と桂馬を跳ねました。しかし、局後の感想戦でどうやらこの手が疑問手だったようで、代わりに▲1六香とこちらの歩を払ったほうが良かったとのことでした。
考察してみましょう。
▲1六香に△8九飛成と後手が先に龍を作れますが、これには▲8六飛と龍に当てる手がありそうです。以後△2四香▲2七歩△9九龍▲8八角△4九龍!▲同銀△2五桂と後手も先手玉に迫れますが、▲1二飛△3三玉▲8二飛成と先に後手玉に(▲2二角以下の)詰めろが掛かり、先手が優勢になります。

渡辺竜王の思いきった角切りで佐藤二冠が慌てたのでしょうか? それ以降は佐藤二冠の指し手が今一つで、後手の渡辺竜王が有利に駒を進めていきました。
角切り以降の展開は、渡辺竜王の見事な大局観が出ていたと思います。

さらに局面が進んで、下図は96手目後手が8九にいる龍を8五に引いた局面です。
竜王戦第3局96手目

ここで先手の佐藤二冠は▲2六歩と受けた手を悔やんでいたそうです。代わりに、▲7四飛と飛車を走らせる手や▲3九玉と玉を引く手が紹介されていました。
しかし、私は▲7四飛には△2六桂という手があって後手の方が優勢だと思います。また、▲3九玉には△5五桂▲5六銀△2四香▲2七歩△1七歩成▲同歩△同香成でやはり後手がやれそうな気が致します。(△5五桂に▲6三成桂なら△8六歩と打って角道を遮断できます)
この局面ではやはり後手が指しやすいように感じられます。

先にも触れたように、78手目の局面で▲1六香と走っていれば佐藤二冠に勝利のチャンスがあっただけに悔やまれますね。何か感情的な要因でもあったのでしょうか?

終盤には綾があったそうですが、渡辺竜王は読み切っていたのか△1四歩の好手で順当に勝ちを収めました。これで渡辺竜王の2勝1敗となり、一歩リードしました。
佐藤二冠はこのところ不調続きですので、第4局目以降の巻き返しを期待したいですね。

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