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NHK杯将棋トーナメント(▲佐藤四段-△佐藤二冠)
昨日のNHK杯将棋トーナメントは佐藤姓同士の対局でした。佐藤四段は佐藤和俊氏、佐藤二冠は御存知佐藤康光氏です。
佐藤和俊氏はこの対局時点で四段でしたが、その後四段昇段後100勝を達成されて現在五段になっています。

先手は佐藤四段で▲5六歩△3四歩に▲5八飛と中飛車に振れば、後手佐藤二冠はすかさず△3二飛と三間飛車に振り、相振り飛車の戦いとなりました。
その後はお互い玉を囲い合ってから大きな山場もなく坦々と進み、終盤は寄せ合いになりました。

図は最終盤に入ったところ、ここから佐藤二冠の素晴らしい詰み手順が披露されました。
NHK杯(佐藤四段-佐藤二冠)97手目

次の一手分かりますか? 答えは△2六桂! 桂馬の只捨てが好手で以下▲同歩△2七金▲同玉△2六歩▲同玉△3五金▲2七玉△2二飛までで佐藤二冠が勝たれました。

私は△4九角▲同玉△2八金の詰めろでも後手の勝ちだと思ったのですが、良く調べてみると怖い結果に辿り着きました。
NHK杯(佐藤四段-佐藤二冠)参考図

参考図から▲8二角成△同飛▲同桂成△同玉▲8四飛と進行します。
8三に合駒するのですが、歩や桂では▲7三銀△同玉▲7四銀△8四玉▲8五銀打△9三玉▲9四銀以下詰みます。
△8三角合いには▲6四角△7三桂▲8三飛成△同玉▲8一飛△7四玉▲8三角△6四玉▲6一飛成△6三歩▲5三銀△同玉▲5二金以下追っていけば詰みます。途中▲8一飛に△8二合駒は▲6五角△7四合駒▲8四銀以下難しいですが詰みが生じます。
△8三金合いなら▲同飛成△同玉▲6三飛△7三桂▲8四銀△同玉▲8五銀△同桂▲8三金以下詰みます。途中▲6三飛に他の合駒でも▲8四銀△同玉▲8五銀△同玉▲9六角以下詰みます。

いやー、将棋って怖いですね。一手の気の緩みが最後には逆転してしまうんですから。

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コメント
この記事へのコメント
終盤
拙ブログにコメントありがとうございます。

実は,私も参考図の順で必死をかけて後手勝ちだと思っていたクチでした。

先手に下手に駒を渡してしまうと,後手に詰み筋が生じるのですね。やはり,詰みがあるときは詰ましきらないと危険なんだ,と実感しました。

簡単な勝ちに見えても,終盤にはいたるところに落とし穴があるのが,将棋の面白さでもあり,また怖さでもあります。
2007/11/12(月) 21:04:14 | URL | kurouma #-[ 編集]
終盤の難しさ
kuroumaさん、コメント有り難う。

確かに将棋は怖いですね。特に終盤は魔物がいるとも限らないですから。

もし参考図のように進んだ場合、NHK杯のような終盤30秒将棋ですとかなり難しいかもしれませんが、それはそれで見ている方は楽しめそうです。
2007/11/12(月) 22:10:26 | URL | infosensor #-[ 編集]
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