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竜王戦七番勝負 第2局
昨日と一昨日の二日間による竜王戦七番勝負の第2局が行われました。
第1局目に先勝している渡辺竜王が勝てばタイトル防衛に一歩近づく一戦でしたが、終盤優勢に進めていた渡辺竜王がまさかの勘違いによる指し手で佐藤二冠の大逆転となりました。

竜王戦第2局117手目

上図は終盤の117手目先手が優勢に進めていた局面。
本譜はここで△5二銀と受けましたが、△5八銀と反撃する手はなかったでしょうか?
以下▲6八金△8六桂として、▲7九玉なら△9八歩▲5八金△9九歩成▲6九玉△4六桂と手が続きそうです。後手が追い込まれていただけに、この展開になっていたら面白かったでしょう。

さて、下図は話題に上がっていた129手目▲6九金から数手進んだ局面です。
本譜はここで▲7九玉とかわしましたが、▲同玉ならどうだったでしょう? 以下推測ですが、△6九馬▲7七金△9八歩▲同香△9七歩▲同香△8七桂くらいで後手が勝ちそうですね。

竜王戦第2局132手目

最後渡辺竜王は王手のラッシュを掛けましたが、即詰みに至らず144手目△9三同桂を見て投了となりました。
もし、143手目の▲9三歩を△同玉と取っていれば、なんと▲8五桂以下長手数ですが後手玉が詰んでいました。渡辺竜王はここまで読んでいたのでしょうか。
将棋は一手の違いにより勝敗が逆転する本当に怖いゲームですね。

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コメント
この記事へのコメント
拙ブログにコメントありがとうございました。

渡辺竜王の王手ラッシュは届いてないと簡単に考えていましたが,143手目の▲93歩を同王と取ると詰むとは,びっくりです。
やはり,トッププロの将棋は紙一重なのですね。

これからも興味深い記事を楽しみにしています。

2007/11/05(月) 00:51:37 | URL | kurouma #OWAtEjg6[ 編集]
コメント有り難う
kuroumaさん、早速のコメント有り難う御座います。

そうなんです。最終の手前△同玉の場合手数長いですが詰み筋があります。
▲8五桂は△同歩と取られそうですが、以下▲8四銀△同玉▲8五歩△7三玉▲6四銀△8二玉▲8四香△7一玉▲8二金△同飛▲同香成△同玉▲6二飛と追っていって詰みです。
また玉が逃げる手には△9二玉なら▲9三銀、△9四玉なら▲8三銀か▲9三金、△8三玉なら▲9三金から追っていって、後手の飛車と桂馬を上手く捕獲すれば詰みになります。

無駄な王手のように思われていたのですが、可能性がある限り指し続けるのも一局の将棋でしょうね。
2007/11/05(月) 11:09:22 | URL | infosensor #-[ 編集]
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