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第73期名人戦七番勝負第1局 羽生名人先勝でスタート
一昨日(4/9)に指し終わりました第73期名人戦七番勝負の第1局は、羽生善治名人が挑戦者の行方尚史八段にこれまでの名人戦最短手数となる60手で勝利し、9期目の名人位獲得に向けて好スタートを切りました。

あまりにも早い投了だったので、「一体どうしたんだろう?」と思っておりましたが、投了図から指し続けても先手の行方八段に有利な材料はなく、致し方ないのかなという感じでしたね。

矢倉戦となり、行方八段が途中研究していた手を披露し、「これはおもしろい将棋に発展するのかな」と期待していましたが、相手の羽生名人にうまく咎められて、最後は行方八段の作戦負けになった模様です。


この第1局目の棋譜を調べて気になった局面がありましたので、下記に取り上げました。

まず一つ目は下図の46手目後手の羽生名人が△5三金と寄った局面です。このあと本譜で指された次の手は▲4六銀でした。

名人戦第1局46手目

この▲4六銀が疑問で、そう指したいのであれば一度▲3八飛とまわり、次△6四金に▲4六銀じゃなかったでしょうかね。

もう一つは最後の敗着と思える下図の△7六歩の次の手です。

名人戦第1局56手目

本譜は▲同銀と応じましたが、ここは▲5三金と露骨に打ち込み、バラバラにしてから▲5五角と出て勝負する方策はなかったでしょうかね。


本局は期待を削がれた感じの一局となりましたが、次局はもう少し張り合いのある将棋を指してもらいたいと願います。

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