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NHK杯 渡辺明二冠、詰み逃しで敗退
先日(8/10)放映されたNHK杯将棋トーナメント戦(▲渡辺明二冠-△佐々木勇気五段)の対局を観戦していて色々な感想を持ちました。

戦型は横歩取りとなり、後手の佐々木五段が中盤旨く指して形勢を有利に進め、終盤早い決着になるのではと思われましたが、さすがにタイトル保持者でもある渡辺二冠がその終盤で相手を追い詰めていき、形勢が二転三転する場面もあって面白い内容の将棋となりました。

最後は渡辺二冠が詰めの手筋を途中で逸し、再逆転の末、佐々木五段が勝利をものにしました。


この対局でまず気になった事として、下図の局面を取り上げました。

NHK杯(渡辺二冠-佐々木五段)82手目

本譜で渡辺二冠が指したのは△3六角を警戒しての▲7九玉でしたが、後に8筋からの攻撃を受けることとなり、結果この手は敗因の一つになったかもしれません。

代わりに上図で▲5四桂と王手する手はどうだったでしょうか?
これに対し、△同歩なら▲6四馬と引いて王手成桂取りがかかり先手が指せていたでしょう。
厄介なのは▲5四桂に△4三玉とかわされる手ですが、以下▲6二桂成△3六角▲7九玉△6九金▲8八玉△7二角▲同成桂△2四飛▲6四馬・・・という変化で、これもやや先手良しと思えます。


そしてそして、局面進んで最後の山場となった下図の局面をみてみましょう。

NHK杯(渡辺二冠-佐々木五段)120手目

上図は一手前の▲2九香に対して、後手の佐々木五段が3六の銀を2七に不成と怪しい手を指した局面です。(▲同香は△8八金の一発でアウト)

そこで渡辺二冠は▲1三龍から詰めを続けましたが、次の局面で取り逃がしてしまいました。

NHK杯(渡辺二冠-佐々木五段)128手目

本譜は▲1五銀と指しましたが、ここは手順は長いですが▲2五歩(変化図)から詰んでいました。

NHK(渡辺二冠-佐々木五段)変化図

変化図から△3三玉には▲2四角△4三玉▲5五桂△3二玉▲3四香▲4一玉▲3二銀以下、△2三玉も▲1三歩成△3二玉▲3三歩△4三玉▲5五桂△3三玉に▲2四角以下、また△同玉は▲2六香△3六玉▲2八桂△2七玉▲3九桂△3七玉▲4八角以下・・・いずれも後手玉が詰みとなります。(途中他の変化もありますが、いずれも詰みのようです)

▲2五歩の他にはこれも手数は長いですが▲1三角からの詰みもあった模様です。(こちらの方が分かり易いかもしれません)


勝った佐々木五段の印象としては、攻め筋には非凡の才能を発揮するも守りにはちょっと穴がある感じで、タイトル挑戦者となるのにはまだまだ先の感じがします。

終盤30秒将棋で長い詰め手順を見つけるのは大変だと思いますが、それでも負けた渡辺二冠にとってはさぞ悔いが残ったことでしょうね。

先週に引き続き、この対局もなかなか面白い将棋でした。

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