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第26期竜王戦七番勝負第3局 渡辺竜王、1勝を返す
森内俊之名人の2連勝で迎えた第26期竜王戦七番勝負の第3局が先日(11/7・8)指し行われ、接戦の結果後手の渡辺明竜王が122手で勝利し、対戦成績を1勝2敗としました。

本局の戦型も前2局同様急戦矢倉となり、お互いの意地がぶつかり合う戦いへと進行しました。

途中後手の渡辺竜王が手を変えて第2局から離れ、森内名人が角交換から香得する展開になりました。それに対し、渡辺竜王は早めに自陣を固めて、50手目の△7五歩から攻撃を仕掛け、このあと激しい攻防戦が繰り広げられました。

渡辺竜王の攻めが幾分細いかなという感じを持ちながら観戦していましたが、森内名人のしぶとい受けにも緩むことなく、最終盤は渡辺竜王が見事な寄せで先手玉を詰ましました。

全体を通して、本局はこれまでと違い双方の特徴が出た熱戦譜だったと思います。渡辺竜王の底力を感じさせる一局でもありました。


先手の森内名人にも勝機は幾つかあったと思いますが、私が一番のポイントとして挙げたいのが下図の局面です。

竜王戦第3局100手目

▲2四歩を△同銀と取った局面ですが、局後の感想戦でも渡辺竜王が述べているとおり、上図の△同銀では自信がなかったとのこと。
しかし、本譜はこのあと▲7七銀△同金▲2三歩△同金▲2五歩に△2七歩と飛車の頭を叩いたのが功を奏し、最後は先手玉を即詰みに討ち取りました。

上図から▲2四同角と指していたらどうだったでしょうか? 棋譜コメントには△2三歩で先手が思わしくないようなことが書かれていますが、はたして・・・。
その△2三歩には▲4二角成と切り(同角と取ったからには)、以下△同金▲7七銀△同金に▲2七香(変化1図)と後手玉の頭を睨む筋は如何でしょう。

竜王戦第3局変化1図

変化1図で△2四桂と受けても▲同香△同歩に▲3五桂(変化2図)と詰めろで迫り、先手の攻めが続きそうです。

竜王戦第3局変化2図

変化2図から△同歩は▲3四桂△1三玉▲2二銀△2三玉▲4二桂成・・・。また、逆に△7六角と反撃しても▲6七銀△同金▲同龍△同角成▲同玉△3五歩には、やはり▲3四桂の王手金取りです。
いずれも難しい変化ながら先手が勝勢と思われます。

遡って、変化1図で△2四桂に代えて△3二銀と銀を投入すると、今度は後手の攻めが細くなります。先手は歩が豊富にありますから、いくらでも歩の叩きや継ぎ歩が利きそうで、先手有利には変わりないでしょう。
(参考ですが、変化1図から△7六角として▲6七歩△7八金▲2三香成△3一玉▲5三銀△2七歩の詰めろ逃れの詰めろ(▲同飛は△6八飛から詰み)の変化がありますが、これは次に▲3二金で後手玉が詰みます)

以上、検討すればするほど接戦だったことがわかります。


この第3局で渡辺竜王が1勝を返したことにより、これから先の戦いに熱が入りそうですね。好局を期待しましょう。

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