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第84期棋聖戦五番勝負第3局 渡辺竜王、熱戦を制す
羽生善治棋聖の2連勝で向かえた第84期棋聖戦五番勝負の第3局が6日に行われ、熱戦の末146手で後手の渡辺明竜王が勝ち、これで羽生棋聖の対戦成績は2勝1敗となりました。

本局は先手の羽生棋聖の注文を受けて渡辺竜王から角を交換する戦型になり、それから暫くは最近の定跡を辿りながら展開が進みました。

80手前後で先手が馬を、後手が龍を作り、そこからの攻防戦が見物となりました。
先に主導権を握ったのは羽生棋聖で、▲3二馬の切り込みから▲2二歩を含む3手一組は参考になる好手順でしたが・・・。しかし、その後渡辺竜王が旨い受けをみせて終盤の熱戦を制し、1勝を返しました。

そのポイントだったと思われるのが下図の局面です。

棋聖戦第3局108手目

本譜は▲3三金△同桂▲3二金に△2二銀が旨い受けで、その後の羽生棋聖の攻めを一手余しながら際どい終盤戦をかわし、最後は渡辺竜王が素晴らしい寄せをみせて勝利しました。

上図から、▲3三金と焦らずに▲6二龍(変化1図)と引いておくだけで良かったのではないかと思いましたが、どうでしょう?

棋聖戦第3局変化1図

変化1図から△6七銀▲同桂△同歩成▲同金△6六歩に、そこで▲3三金(変化2図)と指していれば先手が勝てていたと思います。

棋聖戦第3局変化2図

変化2図から△6七歩成▲同玉以降後手から勝ちにつながる手は見えません。


羽生棋聖が勝利を焦ってしまったのか、ちょっとした読み違いで結果が大きく左右されることになりました。

渡辺竜王が一番返したことにより、観戦者としてはこれからの勝敗の行方に目が離せなくなりそうです。

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