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第69期名人戦七番勝負第4局 羽生名人1勝を返す
第69期名人戦七番勝負の第4局は、角番に追い詰められていた羽生善治名人が二日目の後半戦で怒濤の攻撃を仕掛けて、結果133手にて挑戦者の森内俊之九段を破りました。

前局(第3局)は一方的な展開となった為に私もエントリーを止めてしまいましたが、本局は相矢倉戦での攻防に関心を持ちました。

先手で攻めていく羽生名人に対し、後手で迎え撃つ森内九段のそれぞれの指し手に興味を抱いた次第です。

さて、下図の局面で後手が指した手は△3二玉。いかにも森内九段らしい受けの手ですね。

名人戦第4局89手目

普通なら△2四同金▲同角(▲同歩は△6九銀)に△3三銀(変化図)と進んでも(後手が)良さそうですが、如何だったんでしょうか? 7五の地点に馬の筋が利いているので先手の飛車の突破は防げそうです。

名人戦第4局変化図

戻って△3二玉以降本譜は▲1三歩成△同香▲5四歩△4二銀▲6四歩△5四金▲6三歩成と進行し、徐々に先手が良くなっていったように思います。

名人戦第4局97手目

先手にと金を作られた上に(双方の)玉型からして後手に勝ち目はなさそうです。手順中△4二銀と△5四金の指し手には疑問を感じます。後手が自ら身を引いている感じです。これでは先手の思惑どおりでしょう。堅実に指し回す森内九段らしからぬ手ではなかったでしょうか。

以下は羽生名人が後手玉を着々と追い込んで勝利をものにしました。

なんかここまでの羽生名人の1勝がとても長かったような印象を受けました。


まだまだ角番の続く羽生名人ですが、この後の戦いどのように展開されていくのか(戦型も含めて)楽しみです。
(個人的にはフルセットまで縺れ込むことを期待しておりますが・・・)

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コメント
この記事へのコメント
私も△3二玉に違和感
 私も89手目の▲2四銀成に対しての△3二玉には違和感を感じました。△3二玉だと先手からいつでも▲3三成銀と先手で金を取れる権利を与えてしまいますから。
 私は△3二玉では△3三金左として先手の攻めから距離を保ちたいと思っていました。森内九段は先手の攻めを顔面で受ける代わりに、自分の勢力(馬や銀や成桂)に近づけたかったのでしょう(あわよくば実戦のように入玉に望みを掛ける)。

 △3三銀と受けた変化図ですが、ここで▲5四歩と利かす手が有効そうです。△5四同銀なら▲7四歩から十字飛車含みの攻め。△4二銀と引くのなら、▲1三歩成とすれば、銀の質駒もありますし、5四の拠点も大きそうなので、寄せ切れそうな気がします。
2011/05/24(火) 11:20:50 | URL | 英 #.vxAuwj6[ 編集]
気がつかないですね
英さん、こんばんは。

△3三金左は気がつきませんでした。なるほど。まあ▲1三歩成と行くしかないですかね。

変化図からは▲5四歩ですか。△同銀に十字飛車含みで▲7四歩。プロ好みの手ですね。
なら、次は△6五銀と飛車めがけて前に出て決戦ですかね。

2011/05/24(火) 21:09:30 | URL | infosensor #-[ 編集]
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