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第80期棋聖戦第5局 羽生棋聖が防衛
最終局となりました第80期棋聖戦五番勝負の第5局が昨日愛媛県で行われ、後手番だった羽生善治棋聖が見事この対局を制し、3勝2敗で棋聖位の防衛に成功しました。

横歩取りとなった戦型でかなり見応えもありました。
途中で先手番の木村一基八段が新手といえる▲8五歩が指され、それ以降の指し手に注目していました。

中盤辺り先手の木村八段が少し押していたようにも感じられましたが、羽生棋聖が放った△4五桂と△6五桂の二つの桂馬で先手玉に差し迫り、終盤は壁銀が影響していたこともあり木村八段の玉が掴まってしまいました。

終わってみれば羽生棋聖の指し手の上手さが光った一局でしたが、決して木村八段に勝機がなかったわけではないと思います。これはシリーズを通して言えることです。

幾つか感じた中で一つだけポイントを挙げてみました。

下図は34手目に後手が△2四飛と回った局面。

棋聖戦第5局34手目

本譜はここで▲2七歩と塞ぎましたが、こうなると銀が使いづらくなり、本譜のように壁銀が最後まで影響を及ぼす切っ掛けにもなったんではと不思議でした。
上図では普通に▲8二角と打っても良かったと思います。
これに対して△2七歩▲同銀△4五角は▲2五歩と叩いて、以下△同飛は▲2六歩、△3六角は▲同銀で先手が指せると思います。
▲8二角に△2六歩と垂らす手(次に△2七角をみて)には、▲2七歩と一度合わせ、以下△同歩成▲同銀△4五角▲2五歩△3六角▲同銀△2五桂に▲9一角成(変化図)としてどうでしょう?

棋聖戦第5局変化図


木村八段も最終局まで頑張ったのですが後一歩及ばず、羽生棋聖の壁を乗り越えることは出来ませんでした。
しかし、このタイトル戦は木村八段にとって大きな経験にもなったことと思いますので、これからの活躍をさらに期待したいと私なりにエールを送りたいです。

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