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第21期竜王戦 渡辺竜王が竜王5連覇で永世竜王に
いやー、凄い、凄い、まさに頭脳戦による死闘でした。

第21期竜王戦七番勝負の最終局(第7局)は将棋界に大きな足跡を残す激戦となりました。
舞台も天童市ということで、何もかもがこの大一番に(少なくとも将棋を楽しむ)世間の目を釘付けにしました。

戦型は第6局と同じような指し手で進行し、途中先手の羽生善治名人が手を変えると、後手の渡辺明竜王が新手を繰り出して興味を引く戦いに進みました。

戦いの重要な鍵となる序盤から中盤にかけては幾分羽生名人の方に分があるかなと思いましたが、渡辺竜王も巧みな駒捌きで徐々に形勢を自分の方に傾けていき、終盤は手に汗握る激闘の場が繰り返されました。

結果は140手で後手の渡辺竜王が勝利し、竜王戦5連覇で初代永世竜王に輝きました。

凄い戦いになった終盤戦では羽生名人の方にも勝ちとなる手があったようですが、全体的にみて渡辺竜王の方が押していたように感じました。

終盤に関することはその他のブログ等で書かれていますので、ここでは私が(直感的に)見た中で気になった点を掲げます。

竜王戦第7局51手目

上図は羽生名人が51手目に指された▲9二との局面ですが、何だかこの手は一手パスのような感じを受け、構想的にどうだったんだろうと疑問を持ってしまいました。終局までこのと金はこのままでした。
後手の渡辺竜王はすかさず△6五銀~△7六銀と繰り出し、先手玉に迫っていきました。

▲9二との代わりに他に指す手があるのかといったら自信はありません。▲6三歩成としても△同金にそのあとどう指せばいいのか良い手が浮かびません。▲7七桂と跳ねるくらいでしょうか?
同じと金を動かすなら、▲9二とではなく、▲8一とと相手玉に近づけたい気もします。
わざわざ自玉に近い8筋の歩を切って▲8二歩と打ったのですが、効果はどうだったのか、この手を観て首を傾げてしまいました。
それより▲8六歩を△同歩と取った渡辺竜王の判断が素晴らしかったように思います。自然な手かもしれませんが、この歩が後々先手玉の驚異となりました。

もう一つ疑問に感じたのが、下図の▲6二金と打った局面です。

竜王戦第7局65手目

この▲6二金、評判は二つに分かれそうです。私は一目ぬるいと感じましたが。
▲6二金の代わりに平凡に▲5二歩と打ってどうでしょうか?
▲5二歩に飛車が逃げるようなら5筋の睨みが消えて先手良しと思います。例えば△6一飛▲2二金△同銀▲同歩成△同玉に▲2四角が(▲4二角成以下の)詰めろとなって、先手が手を握りそうです。
▲5二歩を△同金と取られても同じように進んで、最後▲2四角が▲5一角成以下の詰めろで先手が勝勢です。

終盤の展開では幾度も形勢が入れ替わったとの見解でしたが、よくよく検討してみると決定的な手はなかったようにも思えますね。それだけ両者が頭脳を振り絞って指し繋いだ将棋だったんだと、改めて感じます。
終局も相手玉を完全に詰ませ切った局面にはなっていません。


渡辺竜王の偉業は凄いと思いますが、同時に不思議な感じもいたします。
竜王戦以外で他のタイトルはまだ獲得していません。また、順位戦でもA級棋士の仲間入りは果たしていません。それで永世竜王を得たのですからね・・・。

渡辺竜王がここまで活躍できたのには、古い言葉ですがハングリー精神が人一倍強かったのではないかと思います。
棋戦の大きさ(賞金額とか)もありますが、なにより若手の棋士でもタイトルを狙える特異なシステムに、その渡辺現竜王が上手く乗り上がって栄光を手に入れたんだと。この栄光を掴んでからは誰にも渡さない根性と粘り、そして巧みな戦法を身に着けていったんだとも感じられます。
勿論それ相応の実力も備わってのことですが。

こうなってくると、竜王戦の戦い方を心得ている渡辺竜王を打ち破る棋士は果たして誰なのか、そちらの方に興味が注がれます。
この先の竜王戦を楽しみにしています。

最後に、渡辺竜王本当におめでとう御座います。
これまでに素晴らしい将棋を見せて貰いました。感動もしました。
時の森内竜王からタイトルを奪取して、佐藤棋王や羽生名人という棋界トップの棋士の挑戦を次々とはね除けた力は凄いの一言。
今後の活躍を益々期待しています。

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コメント
この記事へのコメント
▲5二歩
▲5二歩△同金▲2二金に△4一玉と逃げられると次の手が難しそうです。銀を取られるとダメなので、▲5二銀成△同飛くらいですが、次に△5八銀~△6七銀成が厳しい。▲5七銀とかで防ぐと△6一香。なので▲7六金と銀を補充しつつ先に逃げても、△6一香と合駒を請求しつつ▲6三銀を防いでから、△7六歩と手を戻されると先手が勝てなさそうです。
2008/12/21(日) 00:51:31 | URL | 通りすがり #-[ 編集]
参考になります
どなたか知りませんが、参考意見有り難う御座います。

△4一玉と逃げる手は軽視していました。▲5二銀成△同飛はお説のとおり先手が悪くなりますね。

▲5二銀成に代えて▲7六金と相手の銀を取る方がいいかもしれません。
すぐに△6一香は▲3二銀と攻められ、△4二玉に▲6四角で先手勝勢です。
△6三金と銀を取ると▲8六金と嫌な歩を取られて、お互い攻めが難しくなりそうです。
また、▲7六金に△同歩だと▲3二銀から縺れてお互い攻め合いになりそうですね。

プロでは(▲5二歩は)指しにくい手なのかもしれません。
2008/12/21(日) 09:55:08 | URL | infosensor #-[ 編集]
実況風に。
おはようございます。
「勝負のかかった第7戦。6六角の地点ではまだ余裕がありました。羽生名人。

そして、勝利が目の前。しかし、これまでの6戦での疲労と「永世七冠」というプレッシャーが最後の羽生名人の敵となってしまいました!!」

以上、実況はタニシでした。

羽生名人残念。
でも4連敗なんて珍しいですね。
実は最後までリアルタイムで見れなかったんですよ。
BSで見ていたので、丁度面白いところで終了してしまいました。
これで野球中継が途中で終ってしまって、腹が立つ人の気持ちがわかりました。

最後に渡辺竜王、おめでとうございます。
今後の御活躍を期待しております。





2008/12/23(火) 08:08:33 | URL | タニシ #ncVW9ZjY[ 編集]
偏り
タニシさん、お早うございます。

いろいろなサイトで、羽生名人が勝ちになる局面があったと言われています。
しかし、実際は如何に勝ち取るのが難しいのかよく分かります。

今期の竜王戦七番勝負の特長は星が偏ったことでしょうかね。
もっとシーソーゲームのような展開になると思っていましたが・・・。
(羽生名人からみて)3連勝4連敗という結果は誰も予想してなかったことでしょう。

実力の差は殆どないと思いますので、今後の二人の対局が益々注目されるでしょうね。
2008/12/23(火) 09:37:46 | URL | infosensor #-[ 編集]
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