第66期名人戦七番勝負は、第6局目を挑戦者の羽生善治二冠が勝利し、十九世名人の資格を保持することになりました。
第一日目の序盤は三度の相掛かりとなって比較的手数は多く進みました。
後手の森内俊之名人が46手目△9二角と攻防に打ったのに対して、先手の羽生二冠が▲2三歩(封じ手)と強く叩いて、いよいよ両者の攻防戦が興味深く展開されていきました。
下図は封じ手から数手進み、後手が△3九歩成とと金を作ったのに対して、先手がひょいと1七に桂馬を跳ねた局面です。

本譜はこの後△2三金と嫌な歩を払い、▲4七銀に2三の金を取られないように△3二玉と上がりました。
後手の玉型が薄いので果たしてこれで保つのかなと思いましたが、やはり▲2五歩以降1七に跳ねた桂馬も参加して後手陣は苦しめられました。
図から飛車交換の可能性は薄くなっているので、△2三金のところ(9筋の攻撃を視野に入れて)△8三角と上がり、本譜と同じ▲4七銀ならば△2九と▲1八飛(▲同飛は△4七角成~△3八銀)△1九と▲同飛に△4二金右(参考図)と構えていたら、後手陣も薄くなく戦えていたと思います。

この他にもポイントとなる局面は沢山あったと思いますが、後手の森内名人が早めに反撃態勢を作っていたらもっと熾烈な戦いがあったかもしれません。
これで現存する永世名人は羽生さんを含めて四人になりました。これは珍しいのではないでしょうか?
羽生さんはこの後棋聖戦のタイトル戦や竜王戦の決勝トーナメント戦が残っていますが、これらのタイトルも手にすると、将棋界は益々羽生さんだけの一人舞台になりそうです。
私としては若手の棋士にもっともっと頑張って欲しいと思っておるのですが・・・。
第一日目の序盤は三度の相掛かりとなって比較的手数は多く進みました。
後手の森内俊之名人が46手目△9二角と攻防に打ったのに対して、先手の羽生二冠が▲2三歩(封じ手)と強く叩いて、いよいよ両者の攻防戦が興味深く展開されていきました。
下図は封じ手から数手進み、後手が△3九歩成とと金を作ったのに対して、先手がひょいと1七に桂馬を跳ねた局面です。

本譜はこの後△2三金と嫌な歩を払い、▲4七銀に2三の金を取られないように△3二玉と上がりました。
後手の玉型が薄いので果たしてこれで保つのかなと思いましたが、やはり▲2五歩以降1七に跳ねた桂馬も参加して後手陣は苦しめられました。
図から飛車交換の可能性は薄くなっているので、△2三金のところ(9筋の攻撃を視野に入れて)△8三角と上がり、本譜と同じ▲4七銀ならば△2九と▲1八飛(▲同飛は△4七角成~△3八銀)△1九と▲同飛に△4二金右(参考図)と構えていたら、後手陣も薄くなく戦えていたと思います。

この他にもポイントとなる局面は沢山あったと思いますが、後手の森内名人が早めに反撃態勢を作っていたらもっと熾烈な戦いがあったかもしれません。
これで現存する永世名人は羽生さんを含めて四人になりました。これは珍しいのではないでしょうか?
羽生さんはこの後棋聖戦のタイトル戦や竜王戦の決勝トーナメント戦が残っていますが、これらのタイトルも手にすると、将棋界は益々羽生さんだけの一人舞台になりそうです。
私としては若手の棋士にもっともっと頑張って欲しいと思っておるのですが・・・。
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2008/07/13(日) 19:03:24 | TOEIC990点を目指す。