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第66期名人戦七番勝負 第5局
第66期名人戦七番勝負の第5局を振り返ってみましょう。

序盤は相掛かりの指し手となり、一日目の封じ手までは予想よりも手数が多く進みました。ここまでは両者の読み筋どおりだったのでしょうか。
しかし、二日目の中盤からは一手一手が気の抜けない難しい戦いとなり、両者の読みがどのように影響していくのか、見ている方にとっては面白い将棋となりました。

結果は慎重に駒を操った先手の森内俊之名人が勝利を収めました。
全般的には森内名人が優位に進めていった将棋だと思いますが、何しろ第3局で思わぬ大逆転劇が起こったこともありますし、最後の最後まで目が離せない内容だったんじゃないかと思います。それ故森内名人の指し手に慎重さが感じられました。

この対局は本当に難しかったので、どの局面をポイントに挙げるべきか悩みました。
後手の羽生善治二冠に勝機らしい局面がなかったように思われますが、だからといって森内名人の完勝譜で済ませてしまうのでは味がありません。
いろいろと検討して、一点だけおや?と思う局面がありましたので挙げてみます。

下図は封じ手から数手進んで、先手が▲5五角と覗いた局面です。
名人戦第5局55手目

実戦はこの後△6四歩▲同歩としてから△9二飛とかわしましたが、直ぐに△9二飛とかわしていたらどうだったでしょうか?
殆どの解説によりますと、△9二飛には直ぐ▲7三歩成として、△同角▲同角成△同桂に▲7四歩と打たれて、と金が出来てしまうので後手が拙いとのことです。
しかし、その局面からさらに進めて検討してみますと、先手玉も大変なことになりそうです。

一例ですが、▲7四歩の後△6五桂▲7三歩成に△8八歩と叩き▲同金に△8五角と打ちます。
以下▲8三となら△6七角成と切って▲同銀に△5七桂成(参考1図)で、先手玉が一挙に薄くなります。
名人戦第5局参考1図

▲9二とと飛車を取ると△6七成桂と迫られ、先手側は汗が出そうです。(下段の飛車打には底歩も利きますし)

戻って、▲7三歩成△同角▲同角成△同桂の時に直ぐに歩を打たず▲8三角と打つ手もありますが、△8二飛と戻され▲7四角成に△6二銀(参考2図)と対応され、返って後手陣が硬くなりそうです。
名人戦第5局参考2図

まあ、他にも手順がありそうなのでこれで後手が良いというわけではありませんが、私にはちょっと納得がいかない局面ではありました。

これで森内名人が2勝3敗として踏みとどまりましたが、次の対局は後手番ですのでどんな作戦を立ててくるのかが見物です。

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