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マイナビ女子オープン 初代女王に矢内理絵子女流名人
昨日のマイナビ女子オープン五番勝負第4局は、先手の矢内理絵子女流名人が後手の甲斐智美女流二段に勝って、初代女王に輝きました。

戦型は後手甲斐女流二段のゴキゲン中飛車に。第2局でやはり後手番で甲斐女流二段が同じ戦法で勝っており、今回先手の矢内女流名人がどのように対応してくるのか見物でした。

序盤20手目に甲斐女流二段が△2二飛と向かい飛車に振り、その後お互い銀冠に囲って戦うことになりました。

39手目に矢内女流名人が▲5六銀と上がると、すかさず甲斐女流二段が△5五銀とぶつけて、いよいよ決戦に入りました。

下図は44手目後手が△4七角と打ったのに対し、先手が▲6五歩と指して△7三桂に▲6六銀と厚みを加えた局面です。
マイナビ女子オープン第4局47手目

本譜はこの後△5四銀と打って対抗したのですが、以下▲3六角△同角成▲同歩△6九角に▲1八角と睨みを利かされて、最後はこの1八角が後手玉の寄せに大きく貢献する恰好になりました。

結果論になりますが、銀を打つならば△5四銀じゃなくて△4四銀の方が良かったでしょうね。そうすれば、本譜のように角交換した後▲1八角と打っても効き目が薄いです。勿論角交換にもならないと思いますが。
△4四銀に対して▲7五歩と突っかけても△同歩で何でもありません。▲6四歩には△7四角成で後手十分です。

戻って△4七角に▲6五歩が上手い手でしたね。矢内女流名人の落ち着いた指し手だったと思います。
研究すれば後手にも勝ち手順があったかもしれませんが、本局は矢内女流名人が先々の展開を見切った指し方で圧勝でした。


これで矢内さんは女流名人と女王のタイトル二冠となり、益々強くなっていきそうです。女流棋界の時代の流れを感じますね。と言っても、まだ清水さんもタイトル(女流王将・倉敷藤花)を持っているわけですから、これからも(女流棋界の)頂上決戦は続きそうです。

また、矢内さんより下の若手女流にも励みがつくといいですね。そういう意味では甲斐女流二段の健闘は称えられるでしょう。

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