第44期棋王戦五番勝負の第2局は角換わり腰掛け銀の戦型で戦いが進み、結果先手の渡辺明棋王が後手の広瀬章人竜王を119手で破り、2勝目をあげて早くも防衛に王手を掛けました。
棋譜コメントを覗いたところ、88手目の△8七歩に代えて△8二香と打った手が載せてあり、ちょっと気になったので取り上げました。
△8二香以下▲7四歩△8六香▲7三歩成△同金▲7五桂に△5二玉▲2二竜△4二香▲8六銀△同馬▲8二歩の筋で、一例として△8七歩▲7七金寄(変化1図)と受けてどうかとありますが、これは明らかに後手が指しやすいと思います。

上図から△8八金▲同金△同歩成▲同玉△8七歩▲同金△7九銀▲同玉に△8七馬(変化2図)となって明らかに後手が勝勢となります。

なので、変化1図の▲7七金寄では▲7七銀と打ち込むことになりますが、それにも△8八銀▲同銀△6九金▲同玉△8八歩成・・・と後手の攻めが続き、やはり後手に分がありそうです。
つまり、88手目の△8七歩に代えて△8二香と指す手は後手にとって有力だったと言えますね。
広瀬竜王にとって本局は痛い敗戦となりましたね。次局で巻き返せるかどうかでこのシリーズが決まりそうです。
棋譜コメントを覗いたところ、88手目の△8七歩に代えて△8二香と打った手が載せてあり、ちょっと気になったので取り上げました。
△8二香以下▲7四歩△8六香▲7三歩成△同金▲7五桂に△5二玉▲2二竜△4二香▲8六銀△同馬▲8二歩の筋で、一例として△8七歩▲7七金寄(変化1図)と受けてどうかとありますが、これは明らかに後手が指しやすいと思います。

上図から△8八金▲同金△同歩成▲同玉△8七歩▲同金△7九銀▲同玉に△8七馬(変化2図)となって明らかに後手が勝勢となります。

なので、変化1図の▲7七金寄では▲7七銀と打ち込むことになりますが、それにも△8八銀▲同銀△6九金▲同玉△8八歩成・・・と後手の攻めが続き、やはり後手に分がありそうです。
つまり、88手目の△8七歩に代えて△8二香と指す手は後手にとって有力だったと言えますね。
広瀬竜王にとって本局は痛い敗戦となりましたね。次局で巻き返せるかどうかでこのシリーズが決まりそうです。
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第44期棋王戦五番勝負の第1局が先日指し行われ、結果渡辺明棋王が広瀬章人竜王を84手で破り先勝しました。
相掛かりの戦型で駒が進み、終盤にかけては先手の広瀬竜王の方が幾分いいのではないかとみていましたが、73手目の指し手が疑問で渡辺棋王に指し負けてしまいました。
その手に代えて▲4三銀が勝負手だったとのことが棋譜コメントに述べられていますが、以降の指し手で気になったことがありましたので取り上げました。
コメントには△4三同銀▲3三角成に△3二銀の手順で以降▲1一馬とありますが、その前に一度▲5一金△3一玉としてから▲1一馬(変化図)と指した方が先手に得のような気がします。

変化図から△4二玉なら▲5二香として金を取らせない手があります。仮にコメント通り駒が進みますと、飛車が動いたところで後手玉の守りが薄まります。
戻りまして▲4三銀の他に▲2四歩も考えられそうですが、先手の勝ち方がはっきりしません。
いずれにしても終盤のこの局面が勝敗の鍵となりましたね。
次局はどんな戦い方になるか注目です。
相掛かりの戦型で駒が進み、終盤にかけては先手の広瀬竜王の方が幾分いいのではないかとみていましたが、73手目の指し手が疑問で渡辺棋王に指し負けてしまいました。
その手に代えて▲4三銀が勝負手だったとのことが棋譜コメントに述べられていますが、以降の指し手で気になったことがありましたので取り上げました。
コメントには△4三同銀▲3三角成に△3二銀の手順で以降▲1一馬とありますが、その前に一度▲5一金△3一玉としてから▲1一馬(変化図)と指した方が先手に得のような気がします。

変化図から△4二玉なら▲5二香として金を取らせない手があります。仮にコメント通り駒が進みますと、飛車が動いたところで後手玉の守りが薄まります。
戻りまして▲4三銀の他に▲2四歩も考えられそうですが、先手の勝ち方がはっきりしません。
いずれにしても終盤のこの局面が勝敗の鍵となりましたね。
次局はどんな戦い方になるか注目です。
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