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第56期王位戦七番勝負 羽生王位、防衛にて5連覇を達成
第56期王位戦七番勝負の第5局は、ここまで3勝1敗の羽生善治王位が終盤逆転で広瀬章人八段を破って防衛に成功し、5連覇を達成しました。

戦型は今シリーズ2度目の角換わり腰掛け銀になりました。

二日目の封じ手から局面が面白くなり、終盤は先手の広瀬八段が一時リードしていた模様でしたが、後手の羽生王位も巧みな戦術で交戦し最後は押し切って勝利しました。


終盤の形勢が入れ替わったと思われる局面を下記に取り上げました。

王位戦第5局98手目

上図は、一手前に先手の広瀬八段が後手玉の上部脱出を防ぐ目的で▲3六銀と打ったところ、後手の羽生王位が△2五金と打ち返した局面です。

本譜はこのあと銀を支えるため▲3七金と打ちましたが、この手がちょっと疑問でこんなところに金駒を2枚も投入するのはもったいないし、あとあとに響く感じを受けました。

ここは素直に▲同銀と応じ、△同龍に▲2三歩(変化図)と玉頭を叩く手でどうだったでしょうか。

王位戦第5局変化図

変化図から△同龍なら▲3五金と押さえます。また△同桂なら▲2六歩(△同龍に▲3四歩)でどうでしょう。

もう一つ残念に思ったのは、どこかで▲7四角成と指せなかったのかということです。


終わってみれば羽生王位の貫禄勝ちでしたね。広瀬八段の切れ味を期待していたのですが、この番勝負では残念ながら空振りに終わってしまったという感じでした。

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第56期王位戦七番勝負第4局 羽生王位、防衛に王手
第56期王位戦七番勝負の第4局が昨日(8/19)指し終わり、結果先手番の羽生善治王位が83手で挑戦者の広瀬章人八段を破り、対戦成績を3勝1敗として早くも防衛に王手をかけました。

本局は後手の広瀬八段が久々に四間飛車穴熊を選択し、これに羽生王位が居飛車穴熊で対抗するという構図でしたが・・・。

下図の局面で広瀬八段が次に思わぬ手(△4三銀)を指して、これが元で半ば自滅する格好になり、痛い敗局となってしまいました。

王位戦第4局31手目

上図から銀を引くのであれば△6三銀でしょう。以下▲5七銀なら△7一金▲8八銀△5二金▲7九金△6二金寄(参考図)という展開が考えられます。
また逆に△6五銀と上がるのは、将来的に角交換後先手からの角打の手筋(▲6三角や▲2三角)が(後手の角打に比べて)有効となり、後手が不利になりそうです。(手順は局後の感想を参考にして下さい)

王位戦第4局参考図


この対局で羽生さんは通算勝利数を1321勝とし、歴代単独2位となりました。(将来どこまで勝利数が伸びるのでしょうか、驚きです)

水泳:世界選手権2015 日本の競泳陣は安泰か?
競泳の世界選手権が先日閉幕しました。

日本のメダル数は前回大会の6個を下回り4個という結果になりました(目標は10個でした)。但し、金メダルを史上最多の3個獲得できたことは一応評価できるでしょう。が、しかし私は敢えてここで厳しい評価をします。それは金メダルは取れたけれども、記録が出ていないことです。

世間では競泳日本の力に将来期待が持てるようなムードが出ていますが、そんなに甘いものではないでしょう。やはり、記録が出てこそ力強さを発揮できるものです。

あのケイティ・レデッキーを見てくださいよ。泳ぐたびに記録を更新しているじゃありませんか。

来年のオリンピック、このままじゃ楽観できないでしょうね。

第56期王位戦七番勝負第3局 終盤に大逆転劇
横歩取りの戦型で開始された第56期王位戦七番勝負の第3局は、終盤大逆転で挑戦者の広瀬章人八段が羽生善治王位に勝ち、対戦成績を1勝2敗としました。

誰もが後手羽生王位の勝勢と観ていた本局の終盤、先手広瀬八段は131手目の▲5三桂成(下図)から連続した王手で後手玉を追い詰め、最後は羽生王位の投了となりました。

王位戦第3局131手目

上図の前、△6七同馬の局面で先手玉は△4九飛の一手詰めだったんですからね。これが逆転されるんですから将棋は分からないもんです。(最後にこんな夢のようなドラマがあるとは・・・)

第1局の横歩取りで敗れていた広瀬八段がこの対局で雪辱を果たしたので、次局以降に望みが持てそうな気がします。