羽生善治棋聖の2連勝で向かえた第85期棋聖戦五番勝負の第3局が5日に行われ、結果152手で後手の羽生棋聖が挑戦者の森内俊之竜王に勝ち、これでシリーズ3連勝として大山康晴十五世名人と並ぶ棋聖戦歴代最多の7連覇を達成しました。
戦型は第1局に続いての横歩取りに。途中までは前例のある指し手が続きましたが、森内竜王が新手を指したところで羽生棋聖が飛車交換に持ち込み、以降後手は桂馬の活用で先手陣に迫り徐々に後手優勢のペースとなりました。
終盤森内竜王も盛り返して一時差が詰まりましたが及ばず、最後に羽生棋聖が先手玉を討ち取りました。
下図は終盤で羽生棋聖が△3二金と受けた局面。

本譜では先手の森内竜王が▲2一馬とかわしたのですが、以後形勢逆転とはならず先手玉が捕まりました。
私は上図で▲3二同馬と強気に指して、以下△同玉に▲4四歩(変化1図)でどうなるか考えてみましたが・・・。

変化1図から考えられる手順として△6九桂成▲同玉△5七香▲6八金左△5八香成▲同金に△4八金(変化2図)が詰めろとなって、どう捌いても先手に勝ち目が見当たらず逆転の道はなかったようです。

変化2図から▲4三歩成△同玉▲4四金△4二玉で後が続かず、以後▲7八玉と逃げても△5八金▲8七玉に△6五角が攻防に利いて、先手玉は耐えられません。
残念ながら森内竜王の巻き返しとはならず、このシリーズ名人戦に続いて盛り上がりの欠けた将棋内容になってしまいました。
それにしても、羽生さんはこのところ指し手にも淀みがなく、これからの将棋人生が益々充実していくのではないのかと感じられます。
戦型は第1局に続いての横歩取りに。途中までは前例のある指し手が続きましたが、森内竜王が新手を指したところで羽生棋聖が飛車交換に持ち込み、以降後手は桂馬の活用で先手陣に迫り徐々に後手優勢のペースとなりました。
終盤森内竜王も盛り返して一時差が詰まりましたが及ばず、最後に羽生棋聖が先手玉を討ち取りました。
下図は終盤で羽生棋聖が△3二金と受けた局面。

本譜では先手の森内竜王が▲2一馬とかわしたのですが、以後形勢逆転とはならず先手玉が捕まりました。
私は上図で▲3二同馬と強気に指して、以下△同玉に▲4四歩(変化1図)でどうなるか考えてみましたが・・・。

変化1図から考えられる手順として△6九桂成▲同玉△5七香▲6八金左△5八香成▲同金に△4八金(変化2図)が詰めろとなって、どう捌いても先手に勝ち目が見当たらず逆転の道はなかったようです。

変化2図から▲4三歩成△同玉▲4四金△4二玉で後が続かず、以後▲7八玉と逃げても△5八金▲8七玉に△6五角が攻防に利いて、先手玉は耐えられません。
残念ながら森内竜王の巻き返しとはならず、このシリーズ名人戦に続いて盛り上がりの欠けた将棋内容になってしまいました。
それにしても、羽生さんはこのところ指し手にも淀みがなく、これからの将棋人生が益々充実していくのではないのかと感じられます。
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