渡辺明棋王の2連勝で迎えた第39期棋王戦五番勝負の第3局が先日(3/16)指し行われ、結果85手でもって先手の渡辺棋王が挑戦者の三浦弘行九段に勝利し、3連勝のストレートで初防衛を果たしました。
戦型は第1局と同じ横歩取りでしたが、途中先手の渡辺棋王の方から手を変えて同一局面のない展開となりました。
本局で勝敗を分けたのは68手目の△5一銀(この手が敗因とのこと)だったそうですが、私はその前に後手三浦九段に勝てるチャンスがあったのではないかと思いました。その局面を以下に取り上げます。

上図は先手の渡辺棋王が▲3三歩と手裏剣を放った局面です。本譜はこのあと△3一金▲1六角に△6九銀と進んだのですが、△3一金の代わりに先に△6九銀(変化1図)と指していたら後手が勝っていたと思えるのです。

変化1図から▲3二歩成△7八銀成▲8六玉に△2四馬(変化2図)とここで相手の飛車をもぎ取ります。

変化2図から▲4一角△6一玉▲5二金△7一玉▲6一飛の一本道の攻撃には、△8二玉(変化3図)とかわして後手玉は安全です。

変化3図から▲8三歩と叩いても△9二玉で何ともありません。
いずれにしても先手の2四の飛車を早く捕獲していれば後手が優勢だったと思いますが、どうでしょう?
残念ながら棋王戦五番勝負は3局で終わってしまいましたが、もし第1局で三浦九段が勝利していれば本シリーズは盛り上がったかもしれませんね。
このところ将棋のタイトル戦に面白味が少なく感じられ、何か先行きに不安感を覚えるのですが、もう少し張り詰めた感じの戦いが出来ないのかと願うばかりです。
もしかしたら、対コンピュータ戦の方が熱が入るのかもしれませんね。
またもう一つ気になることは、現在のタイトル保持者とそれ以外のA級棋士との間でも棋力に差があるように感じることです。
戦型は第1局と同じ横歩取りでしたが、途中先手の渡辺棋王の方から手を変えて同一局面のない展開となりました。
本局で勝敗を分けたのは68手目の△5一銀(この手が敗因とのこと)だったそうですが、私はその前に後手三浦九段に勝てるチャンスがあったのではないかと思いました。その局面を以下に取り上げます。

上図は先手の渡辺棋王が▲3三歩と手裏剣を放った局面です。本譜はこのあと△3一金▲1六角に△6九銀と進んだのですが、△3一金の代わりに先に△6九銀(変化1図)と指していたら後手が勝っていたと思えるのです。

変化1図から▲3二歩成△7八銀成▲8六玉に△2四馬(変化2図)とここで相手の飛車をもぎ取ります。

変化2図から▲4一角△6一玉▲5二金△7一玉▲6一飛の一本道の攻撃には、△8二玉(変化3図)とかわして後手玉は安全です。

変化3図から▲8三歩と叩いても△9二玉で何ともありません。
いずれにしても先手の2四の飛車を早く捕獲していれば後手が優勢だったと思いますが、どうでしょう?
残念ながら棋王戦五番勝負は3局で終わってしまいましたが、もし第1局で三浦九段が勝利していれば本シリーズは盛り上がったかもしれませんね。
このところ将棋のタイトル戦に面白味が少なく感じられ、何か先行きに不安感を覚えるのですが、もう少し張り詰めた感じの戦いが出来ないのかと願うばかりです。
もしかしたら、対コンピュータ戦の方が熱が入るのかもしれませんね。
またもう一つ気になることは、現在のタイトル保持者とそれ以外のA級棋士との間でも棋力に差があるように感じることです。
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