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第39期棋王戦五番勝負 渡辺棋王初防衛に王手
第39期棋王戦五番勝負の第2局が2月22日に指し行われ、結果78手で後手の渡辺明棋王が勝ち、2連勝で初防衛に王手を掛けました。

戦型はこのところ指している渡辺棋王の後手ゴキゲン中飛車に、挑戦者の三浦弘行九段が超急戦で応じる意外な展開になり興味をそそられました。

途中三浦九段が1時間以上の長考に沈み、▲6三桂成の新手を着手し勝負に挑みましたが、渡辺棋王がうまく応接しながら先手の攻めを巧みにかわし、最後は不安定になっていた先手三浦玉を討ち取りました。

この将棋で気になったのが、▲6三桂成から数手進んでの下図の局面です。

棋王戦第2局28手目

本譜はここで▲2二歩でしたが、この手が後に1一の龍の働きを抑えてしまったようで三浦九段の攻めが重たく感じられました。

代わりに上図から▲1三龍と指し、△4二銀に角の睨みを利かしての▲5五歩(変化図)でどうだったでしょうか?

棋王戦第2局変化図

また、これは結果論ですが▲1八角のところでは▲2七角の方が良かったかもしれませんね。


後がなくなってしまった三浦九段の巻き返しはあるのか、それともこのまますんなりと渡辺棋王が初防衛を果たすのか、次局を待ち望みたいです。

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第39期棋王戦五番勝負第1局 渡辺棋王接戦を制す
しばらくエントリーが途絶えてしまい、ご愛顧いただいている皆さんには大変失礼しました。
本年最初のエントリーを下記に取り上げます。

一ヶ月以上空いている間にいろいろありましたが、やっぱり将棋のカテゴリーから始めたいと思います。


現在王将戦と棋王戦のタイトル戦が進行しておりますが、直近の棋王戦から記事にしました。

その棋王戦は渡辺明棋王に三浦弘行九段が挑戦することになり、まず第1局が先日(2/2)指されて、結果は131手でもって先手の渡辺棋王が先勝となりました。

戦型は予想外の横歩取りとなりました。横歩取りらしい激しい展開が繰り広げられ、形勢が二転三転するなか最終盤渡辺棋王が寄せを読み切って勝利しました。

一局を通してみますと、前半は先手渡辺棋王のペースでしたが、三浦九段の驚異の粘りが後半みられ、終盤は激しい戦いとなってタイトル戦らしい熱戦になったと思います。

その戦いから下図の局面を取り上げました。

棋王戦第1局101手目

上図から後手の三浦九段は△6四桂を選択しましたが、そこは△5四桂の方が勝っていたのではないかと・・・。以下▲7六玉に△8四金(変化1図)の詰めろで後手が優勢じゃなかったでしょうか。

棋王戦第1局変化1図

変化1図から先手は▲6二成桂と迫ってきますが、それに△同金と応じ、▲4一銀に△4二玉(変化2図)とかわして後手安全だったと思います。

棋王戦第1局変化2図

終盤時間が足りなかったこともありますが、三浦九段にとってほしい一局となりましたね。


次局で三浦九段が勝てばこのシリーズも面白くなるかもしれませんので、注目したいと思います。