羽生善治王座に中村太地六段が挑戦する第61期王座戦五番勝負の第2局が先日(9/18)指し行われ、結果先手の羽生王座が203手の長手数で勝ち、対戦成績を1勝1敗のタイとしました。
序盤矢倉模様の戦型から両者が互いに意志を貫いた作戦に出て、定跡にない力勝負の戦いへと発展していきました。
中盤先手の羽生王座が穴熊にがっちり固めると、後手の中村六段は1筋から仕掛けて玉を上部に繰り出す展開に持っていきました。
終盤は後手の中村玉を羽生王座がしつこく追い立て、その展開が延々に続き、最後苦労しながら羽生王座が後手玉を掴み取りました。
総手数203手の乱戦でしたが、観ている方は一体どうなるのか見当もつかないほど難解な将棋内容だったと思います。
終盤戦については感想戦等で記されていますのでここでは省きますが、私が腑に落ちなかった局面を以下に取り上げてみました。
まだ序盤戦での下図、66手目の局面ですが、

上図での△9三桂が何とも違和感の残る感じで、その後最終200手を超える戦いの中9筋と8筋は動かぬままの状態でした。9三桂の先は8五の歩が行き先を遮断しており、この手で後手は遅れを取ったのではないかと感じ取りました。
もちろん、中村六段は先を見越しての指し手だったとは思いますが・・・。
△9三桂に代えてここは先に△1四歩と突き、以下▲同香△同香▲1五歩△同香▲同角に△1一飛(変化図)と変化した方が良かったのではないかと思いました。

変化図から▲1六歩ならば7筋に△7三桂と跳ねてどうでしょう? また、▲1四歩(△同飛は▲1九香がいや)ならば△3五歩(あるいは△9六歩~△3五歩)でどうだったでしょうかね?
一時は一方的な将棋になるかと思われましたが、中村六段が粘りに粘っての戦い、さぞ皆さんも楽しまれたことでしょう。
意外と言っては失礼ですが、中村六段がここまで羽生王座相手に戦えるとは、このシリーズが始まるまで正直思っていませんでした。
第3局以降の戦いにも注目ですね。また好局を期待したいです。
序盤矢倉模様の戦型から両者が互いに意志を貫いた作戦に出て、定跡にない力勝負の戦いへと発展していきました。
中盤先手の羽生王座が穴熊にがっちり固めると、後手の中村六段は1筋から仕掛けて玉を上部に繰り出す展開に持っていきました。
終盤は後手の中村玉を羽生王座がしつこく追い立て、その展開が延々に続き、最後苦労しながら羽生王座が後手玉を掴み取りました。
総手数203手の乱戦でしたが、観ている方は一体どうなるのか見当もつかないほど難解な将棋内容だったと思います。
終盤戦については感想戦等で記されていますのでここでは省きますが、私が腑に落ちなかった局面を以下に取り上げてみました。
まだ序盤戦での下図、66手目の局面ですが、

上図での△9三桂が何とも違和感の残る感じで、その後最終200手を超える戦いの中9筋と8筋は動かぬままの状態でした。9三桂の先は8五の歩が行き先を遮断しており、この手で後手は遅れを取ったのではないかと感じ取りました。
もちろん、中村六段は先を見越しての指し手だったとは思いますが・・・。
△9三桂に代えてここは先に△1四歩と突き、以下▲同香△同香▲1五歩△同香▲同角に△1一飛(変化図)と変化した方が良かったのではないかと思いました。

変化図から▲1六歩ならば7筋に△7三桂と跳ねてどうでしょう? また、▲1四歩(△同飛は▲1九香がいや)ならば△3五歩(あるいは△9六歩~△3五歩)でどうだったでしょうかね?
一時は一方的な将棋になるかと思われましたが、中村六段が粘りに粘っての戦い、さぞ皆さんも楽しまれたことでしょう。
意外と言っては失礼ですが、中村六段がここまで羽生王座相手に戦えるとは、このシリーズが始まるまで正直思っていませんでした。
第3局以降の戦いにも注目ですね。また好局を期待したいです。
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いやー、今年の夏は本当に暑い日が続きましたね。雨の日も多かったですが、(カー)エアコンの使用頻度は平年より多い気がしました。
そこで、先月上旬から今月上旬(9/11)までの期間で、どのくらいの燃費走行だったのか計算してみました。
内容は下記のとおりです。
○走 行 距 離 : 1487.1km
○ガソリン消費量 : 65.8L(20L+20L+25.8L)
以上の結果から割り出して、平均燃費が 22.60km/L となりました。
前回よりちょっとだけ良くなったのは、雨の日にエアコン使用が減った為です。
因みに上記の平均燃費は、私の車(軽四FF・5速マニュアル)のカタログ燃費が 25.0km/L(10・15モード)ですので、カタログ比で9割に達します。(この時期にしては凄いと思いませんか?)
これからは秋が深まるにつれて涼しくなってくるので、車の燃費も良くなるでしょう。
まだまだガソリン価格の高騰が続きそうなので、皆さんも省エネ走行を試みてはいかがでしょう。(年間を通して計算してみますと、ガソリン代による消費は馬鹿になりませんよ)
そこで、先月上旬から今月上旬(9/11)までの期間で、どのくらいの燃費走行だったのか計算してみました。
内容は下記のとおりです。
○走 行 距 離 : 1487.1km
○ガソリン消費量 : 65.8L(20L+20L+25.8L)
以上の結果から割り出して、平均燃費が 22.60km/L となりました。
前回よりちょっとだけ良くなったのは、雨の日にエアコン使用が減った為です。
因みに上記の平均燃費は、私の車(軽四FF・5速マニュアル)のカタログ燃費が 25.0km/L(10・15モード)ですので、カタログ比で9割に達します。(この時期にしては凄いと思いませんか?)
これからは秋が深まるにつれて涼しくなってくるので、車の燃費も良くなるでしょう。
まだまだガソリン価格の高騰が続きそうなので、皆さんも省エネ走行を試みてはいかがでしょう。(年間を通して計算してみますと、ガソリン代による消費は馬鹿になりませんよ)
先の第54期王位戦七番勝負は内容が一方的だったこともあり、エントリーするに至りませんでしたが、今回行われた第61期王座戦五番勝負は白熱した内容になったので取り上げてみたくなりました。
その第1局が先日(9/4)指され、結果141手までで先手の挑戦者中村太地六段が羽生善治王座を難局の末破り、彼自身初めてのタイトルに向けて好スタートとなりました。
戦型は一手損角換わりで始まり、中村六段が先に仕掛けて進み、中盤辺りは羽生王座の方が形勢が良いように感じましたが、終盤両者粘りながらの戦いの末、中村六段が勝利しました。
終盤も形勢が揺れ動く中、下図の局面で誰もが疑問に抱いたであろうと思われますが・・・。

本譜で指されたのは△5三角で驚きましたが、後に感想戦で上図の局面での▲1五金に羽生王座が感心していましたね。
普通(アマ)なら△9九角成と行きたいところですが、以下▲1六金△同龍▲7七角△同馬▲同桂(参考図)で、羽生王座は後手玉は受からないと述べています。

参考図では次に▲2二銀成~▲3一角~▲3三龍で先手の必勝型になっていますので、後手は△2四金と歩を払うくらいですが、次▲3二龍がすぐに詰めろとなり、後手玉は受かりそうもないですね。なるほど。
中村六段の先勝で面白くなりそうな気配も伺えますが、この先どのように展開されていくのか、今期の王座戦五番勝負が楽しめそうです。
その第1局が先日(9/4)指され、結果141手までで先手の挑戦者中村太地六段が羽生善治王座を難局の末破り、彼自身初めてのタイトルに向けて好スタートとなりました。
戦型は一手損角換わりで始まり、中村六段が先に仕掛けて進み、中盤辺りは羽生王座の方が形勢が良いように感じましたが、終盤両者粘りながらの戦いの末、中村六段が勝利しました。
終盤も形勢が揺れ動く中、下図の局面で誰もが疑問に抱いたであろうと思われますが・・・。

本譜で指されたのは△5三角で驚きましたが、後に感想戦で上図の局面での▲1五金に羽生王座が感心していましたね。
普通(アマ)なら△9九角成と行きたいところですが、以下▲1六金△同龍▲7七角△同馬▲同桂(参考図)で、羽生王座は後手玉は受からないと述べています。

参考図では次に▲2二銀成~▲3一角~▲3三龍で先手の必勝型になっていますので、後手は△2四金と歩を払うくらいですが、次▲3二龍がすぐに詰めろとなり、後手玉は受かりそうもないですね。なるほど。
中村六段の先勝で面白くなりそうな気配も伺えますが、この先どのように展開されていくのか、今期の王座戦五番勝負が楽しめそうです。
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