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第38期棋王戦五番勝負第2局 1勝1敗のタイに
第38期棋王戦五番勝負の第2局は、83手で先手の渡辺明竜王が後手の郷田真隆棋王に勝利し、対戦成績を1勝1敗のタイとしました。

横歩取りの戦型から乱戦調の将棋となりましたが、渡辺竜王が中盤からペースを掴み、その後も淀みなく指して後手玉を討ち取りました。

下図は郷田棋王が負けにしてしまったという局面です。

棋王戦第2局54手目

△4一玉の早逃げの代わりに△2七角(変化図)と打ち込む手はなかったでしょうか?

棋王戦第2局変化図

変化図の△2七角は言わば詰めろ逃れの詰めろになっている手です。
以下▲7四角に△6三桂▲4七角とと金を払われてしまいますが、次に△8九飛と打ち込めば後手も有望だったと思います。

全般的に郷田棋王の将棋と言える内容ではなかったですね。序盤の飛車交換辺りから可笑しくしてしまっているようでした。


これで1勝1敗のタイとなりましたが、果たして次局どちらがタイトルに王手をかけるのでしょうか。
楽しみに待ちたいと思います。

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第62期王将戦七番勝負 渡辺竜王、タイトル奪取に王手
第62期王将戦七番勝負の第4局は、挑戦者の渡辺明竜王が佐藤康光王将に119手で勝ち、対戦成績を3勝1敗として、タイトル奪取に王手をかけました。

七番勝負の大事な一戦でしたが、これを落としてしまった佐藤王将、さぞかし落胆したことでしょう。

将棋は後手佐藤王将のダイレクト向かい飛車に、渡辺竜王が居飛車で迎え撃つ対抗型で、面白い対局となりました。

この将棋もドラマは終盤にありました。

王将戦第4局91手目

上図の▲6四桂に対して本譜で指されたのは△6二金でしたが、これが悔やまれる一手となったようです。

棋譜解説にもあったように、△6二金の代わり△5九銀(変化1図)と打ち付けていたらどうだったでしょう?

王将戦第4局変化1図

変化1図から▲7九銀と守ってきたら、△6八銀成▲同銀△5八歩成▲同銀△同馬(変化2図)までは必然。
(▲7九銀以外の変化は棋譜解説を御覧になって下さい)

王将戦第4局変化2図

変化2図以下、▲7一銀△9三玉▲6五馬という詰めろがありますが、それには△6九銀▲8九玉△7八金と攻めていけば後手が有望だったと思います。

うーん、それにしても佐藤王将にとっては残念な対局だったですね。勝てていた将棋だっただけにこの敗戦は大きいでしょう。


次局、カド番に立たされた佐藤王将がどんな手を出してくるのか必見ですが、できれば最終局まで縺れる流れを作ってもらいたいですね。

第62期王将戦七番勝負 第3局
挑戦者の渡辺明竜王が2連勝して向かえた第62期王将戦七番勝負の第3局は、先手の佐藤康光王将が自玉を積極的に動かしながら相手の攻めを受けきり、95手にて勝利し1勝を返しました。

前2局とは見違えるような佐藤王将の戦いが印象的でした。

戦型は横歩取り。途中で放った佐藤王将の角打ちが功を奏して最後までどっしりと構えて相手陣を睨みつけ、後手の攻撃を追い払って戦意を喪失させ、佐藤王将の快勝となりました。

王将戦第3局88手目

上図、最終盤渡辺竜王も△5一角と粘りの攻撃手を放ちましたが、佐藤王将は冷静に対処し、後手の飛車の利きを逸らして相手の攻めを完封しました。


これで佐藤王将は1勝2敗。ここまでの3局、全く違う戦型での対局となりましたが、さて、次局はどんな戦いになるのでしょうか。待ち遠しいですね。

第38期棋王戦五番勝負第1局 郷田棋王先勝
郷田真隆棋王に渡辺明竜王が挑戦する第38期棋王戦五番勝負の第1局が先日行われました。

戦型は相掛かりとなり、角交換後の局面の展開に興味を抱きつつ、勝負の行方を見守って観ていました。

後手の渡辺竜王が9筋からの端攻めで挑んだところから面白くなりましたが、先手の郷田棋王も旨く対応しながら後手玉に迫り、最後は相手の攻めを見極めて郷田棋王が後手玉を討ち取りました。

なかなか見応えのある将棋だったと思います。

棋王戦第1局108手目

終盤の局面で△9七歩成と指せないまま終わってしまった渡辺竜王の胸の内が知りたいところですが、どうだったんでしょうか?


次局以降も楽しみな将棋が観れそうです。