1勝1敗のタイで向かえた第60期王座戦五番勝負の第3局は、先手番の羽生善治二冠が99手にて渡辺明王座に勝利し、王座奪還に王手をかけることになりました。
先手矢倉に対し、後手の渡辺王座は雁木という囲いで挑みましたが、この作戦が旨くいかず、終盤相手玉を追い詰めたものの届きませんでした。
63手目に▲7三角成と先に馬を作られてからは後手の反撃に望みが薄く感じられ、渡辺王座がブログで述べているようにほぼ完敗という内容だったと思います。
ポイントとなる局面も今回は載せることが出来ませんでした。
対戦成績で有利になった羽生二冠がこのまま決めてしまうのか、あるいは渡辺王座が最終盤まで持ち込ますのか、いずれにしても次局が楽しみとなりました。
先手矢倉に対し、後手の渡辺王座は雁木という囲いで挑みましたが、この作戦が旨くいかず、終盤相手玉を追い詰めたものの届きませんでした。
63手目に▲7三角成と先に馬を作られてからは後手の反撃に望みが薄く感じられ、渡辺王座がブログで述べているようにほぼ完敗という内容だったと思います。
ポイントとなる局面も今回は載せることが出来ませんでした。
対戦成績で有利になった羽生二冠がこのまま決めてしまうのか、あるいは渡辺王座が最終盤まで持ち込ますのか、いずれにしても次局が楽しみとなりました。
スポンサーサイト
9月5日に指し行われた第60期王座戦五番勝負の第2局は、挑戦者の羽生善治二冠が渡辺明王座を144手で下し、1勝1敗のタイとなりました。
戦型は後手羽生二冠がよもやの角交換型の四間飛車を採用し、迎え撃つ渡辺王座が矢倉から穴熊に組み替えての対局となりました。
途中、羽生二冠がひとり千日手模様で相手の出方を待つ指し手が現れ、この手損が大きく響かないのかと思っておりましたが、終盤旨く指しこなして逆転勝ちを収めました。
普通あれだけの手損であれば不利になるはずですが、将棋の世界は分からないことばかりで、いつも不思議なゲームだなとつくづく思い知らされます。
勝負の分かれ目になった局面として、下図のところがポイントだったようです。

本譜は次に先手の渡辺王座が▲9六香と強気に指したのですが、ここは局後検討された手として▲5一角が良かったようです。
私は▲9四桂と先に打ってからでもこの手があとであったと思います。(後手玉の逃げどころによっては違うかもしれません)
羽生二冠が勝利したことにより、これで改めて3番勝負となりました。
次局どのような展開が繰り広げられるのか、楽しみです。
戦型は後手羽生二冠がよもやの角交換型の四間飛車を採用し、迎え撃つ渡辺王座が矢倉から穴熊に組み替えての対局となりました。
途中、羽生二冠がひとり千日手模様で相手の出方を待つ指し手が現れ、この手損が大きく響かないのかと思っておりましたが、終盤旨く指しこなして逆転勝ちを収めました。
普通あれだけの手損であれば不利になるはずですが、将棋の世界は分からないことばかりで、いつも不思議なゲームだなとつくづく思い知らされます。
勝負の分かれ目になった局面として、下図のところがポイントだったようです。

本譜は次に先手の渡辺王座が▲9六香と強気に指したのですが、ここは局後検討された手として▲5一角が良かったようです。
私は▲9四桂と先に打ってからでもこの手があとであったと思います。(後手玉の逃げどころによっては違うかもしれません)
羽生二冠が勝利したことにより、これで改めて3番勝負となりました。
次局どのような展開が繰り広げられるのか、楽しみです。
さて、将棋に関することですが、先日(8/29)指し終わりました第60期王座戦五番勝負の第1局を観てみましょう。
戦型は矢倉でしたが急戦調となり、これまでに指されていない盤面が続出し激しい戦いが繰り広げられました。
結果は後手の渡辺王座が104手にて勝利し、幸先良くスタートを切りました。
渡辺明王座と羽生善治二冠という、将棋界の2本柱の対局はいつも見応えあって、最後までハラハラドキドキの展開で将棋の奥の深さを知らされます。

私が気になったのが上図に示す局面で、本譜の▲4五銀に代えて▲4五歩(変化1図)ならどう変化していたのかと・・・。

変化1図から△6七桂と打ち込むのは、▲同銀引△同歩成▲同金寄△4五銀に▲2五桂(変化2図)で先手が良さそうです。

では変化1図から△4二玉と逃げようとすると、▲4四歩△2四金に▲7二角(変化3図)でこれも先手が指せそうです。

▲4五歩で何か嫌な変化があるんでしょうかね?
元に戻って、他に▲3四飛と詰めろをかける手もありそうですが、これには△8二飛と引かれてあとが続きそうにありません。
中盤以降先手が良さそうに思えたのですが、将棋は最後まで分かりませんね。
第1局を制した渡辺明王座が昨年のように突っ走るのか、羽生二冠が奮起するのか、早くも次局が楽しみです。
戦型は矢倉でしたが急戦調となり、これまでに指されていない盤面が続出し激しい戦いが繰り広げられました。
結果は後手の渡辺王座が104手にて勝利し、幸先良くスタートを切りました。
渡辺明王座と羽生善治二冠という、将棋界の2本柱の対局はいつも見応えあって、最後までハラハラドキドキの展開で将棋の奥の深さを知らされます。

私が気になったのが上図に示す局面で、本譜の▲4五銀に代えて▲4五歩(変化1図)ならどう変化していたのかと・・・。

変化1図から△6七桂と打ち込むのは、▲同銀引△同歩成▲同金寄△4五銀に▲2五桂(変化2図)で先手が良さそうです。

では変化1図から△4二玉と逃げようとすると、▲4四歩△2四金に▲7二角(変化3図)でこれも先手が指せそうです。

▲4五歩で何か嫌な変化があるんでしょうかね?
元に戻って、他に▲3四飛と詰めろをかける手もありそうですが、これには△8二飛と引かれてあとが続きそうにありません。
中盤以降先手が良さそうに思えたのですが、将棋は最後まで分かりませんね。
第1局を制した渡辺明王座が昨年のように突っ走るのか、羽生二冠が奮起するのか、早くも次局が楽しみです。
| ホーム |