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第37期棋王戦五番勝負 郷田九段、棋王位奪取
第37期棋王戦五番勝負は、挑戦者の郷田真隆九段が第1局目を落としたあと3連勝し、久保利明棋王からタイトルを奪取しました。郷田九段にとっては初の棋王位獲得となりました。

先手の久保棋王は御存知石田流三間飛車に、それに対する後手郷田九段は早めに角交換した角を先に打ち付けて(36手目)相手の出方を牽制しました。

その後均衡した指し手が続きましたが、50手目を超えた辺りから先手の飛車を押さえ込んだ郷田九段が有利にたち、最後は先手玉の陣形を薄くして勝利しました。

下図は53手目に久保棋王が▲9二歩と打ち込み後手が△8五桂と跳ねた局面です。

棋王戦第4局54手目

上図から久保棋王は▲8五同桂と応じましたが、この手が疑問に感じられ、ここでは▲9一歩成とし、以下△8四飛▲8六飛△6三角に▲9三角(変化図)と応じる筋はなかったでしょうか?
(△8四飛に▲9三飛成では△8三歩で思わしくないです)

棋王戦第4局変化図

変化図以降も難しい局面が続きますが、桂馬を手にすれば5筋に桂馬を、さらに4筋に香車を打ち込んで先手もまずまずの戦いが出来そうです。


この棋王戦も先に終了した王将戦同様久保さんの指し回しに活力が感じられなく、どちらもタイトルを奪われてしまう結果となりました。

唯一の振り飛車党のタイトル棋士が消えたことは寂しいのですが、この先新たな戦法が見出され、またタイトル争いに是非復活して欲しいと思います。

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第61期王将戦七番勝負 佐藤九段、タイトル奪取
第61期王将戦七番勝負は既知のとおり、4勝1敗にて挑戦者の佐藤康光九段が久保利明王将を倒し、久々のタイトル奪取となりました。

後手久保王将のゴキゲン中飛車に、お馴染みとなった銀上がり急戦で挑んだ先手佐藤九段。

二日目に入って、下図に示す局面以降先手の佐藤九段が有利にたち、粘る久保王将に勝利しました。

王将戦第5局59手目

上図から本譜は△同角▲同成銀△5四飛と進みましたが、私は▲4二銀に対してここで後手も△6六桂と攻め入ったらどうかと考えてみました。
以下▲同銀△同歩▲同角に△6五銀(変化図)となりますが、それ以降の手筋に後手が良くなる変化が見えず(返って悪いくらい)、佐藤九段の銀の打ち込みの凄さに感心しました。

王将戦第5局変化図

参考:変化図から▲5一銀成△6六銀▲同金△5一金では持ち駒に差ができ、後手の攻めも乏しくなります。


今期王将戦、シリーズを通して佐藤九段の強気の手が印象に残りました。それに対し、久保王将の冴え渡る指し回しが感じられなかったのが残念でした。
もっと捻り合いの将棋を期待していたのですが、両者の棋風からしてそのようにはいきませんよね。

4勝1敗という結果は、私の思いからは意外でした。

佐藤王将、おめでとうございます。

第37期棋王戦五番勝負 郷田九段、タイトル奪取に王手
第37期棋王戦五番勝負の第3局が昨日指され、結果61手の短手数で挑戦者の郷田真隆九段が久保利明棋王に勝利し、対戦成績を2勝1敗としてタイトル奪取に王手をかけました。

戦型は後手久保棋王のゴキゲン中飛車に、対する郷田九段が銀上がりの超速戦法で挑み、(前局に続いて)この対局も玉型が薄いままで戦いが繰り広げられました。

内容はほぼ郷田九段の完勝だったように思います。

久保棋王の指し手でひとつ分からなかったのが、下図の局面での次の手△3七銀でした。

棋王戦第3局33手目

上図から先に△5六歩と打ち、以下▲4八銀△5七銀▲同銀△同歩成▲同玉と進めてから△3七銀(変化図)はなかったでしょうか?

棋王戦第3局変化図

変化図から▲1八飛と逃げれば△5六歩▲6八玉△4六銀成と進めて如何でしょう?
他に△3三桂と桂馬を跳ねる手も何処かにありそうです。


本局は郷田九段らしい手が冴え渡り、久保棋王に圧勝となりました。
久保棋王にとっては何か腑に落ちない内容だったように思います。次局が心配ですね。