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第69期名人戦七番勝負第2局 森内九段短手数で快勝
第69期名人戦七番勝負の第2局は、挑戦者の森内俊之九段が68手という短手数で羽生善治名人を破り、開幕から2連勝としました。
戦型は相矢倉戦となり、第一日目から激しい戦いへと進みました。
二日目に入って封じ手から数手進んだところではすでに森内九段が優勢を築いていた模様です。

下図は48手目後手の森内九段が指した△5三金の局面ですが、この手が絶妙で先手からの攻撃が続かない恰好になりました。

名人戦第2局48手目

終局前にも△4一桂(64手目)という堅実な受けの手が出て、森内九段の勝利に繋がりました。

上の局面の△5三金はこれから先も語り継がれることでしょう。


本局は森内九段の攻守のバランスが冴えた快勝譜となりましたね。全体的に落ち着いた指し手が良かったと思います。

それにしても、羽生名人がこうも簡単に負けてしまうのかと不思議な感じでした。これまでに幾多の逆転劇を演じてきた名人ですが、本局はあまりにも過激に行きすぎてどうしようもなくなった感じですかね。

俄然有利になった挑戦者の森内九段が次の対局で王手を掛けるのか、それともここから羽生名人が巻き返しを図るのか、注目となりそうです。

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里見香奈女流三冠 奨励会受験
連盟のホームページでお知らせのTOPに揚がっていた事ですが、なんと里見香奈女流三冠(女流名人・女流王将・倉敷藤花)が奨励会1級編入試験を受験するそうです。

試験の内容は現在入会している3人の女性奨励会員と対戦し、その内容によって合格・不合格が決められることになっています。
5月3日に2級の会員と平手で1局づつ、5月21日に4級の会員と香落ちのハンディ戦を戦うようです。

もし5月3日に2勝した場合はそのまま1級合格とし、3局目は行わないとのこと。
1勝2敗ならば2級仮入会、3敗ならば不合格とのこと。


里見さんの棋力がどこまで通用するのかファンとしては楽しみでもありますが、この時期に挑戦するとは思いもよりませんでした。
女流棋界では今や右に出る者はいないでしょうから、彼女の望みの高さはよくわかる気がします。

試験の内容についてはいろいろ議論もありそうですが、彼女の強い希望に「頑張れ」という声を掛けてあげたいですね。

第69期名人戦七番勝負 森内九段先勝
4月に入って将棋の名人戦がいよいよ始まりました。

7日・8日に行われた第69期名人戦七番勝負の第1局は横歩取り8五飛戦法の最新形となり、結果は95手にて挑戦者の森内俊之九段が羽生善治名人を破り先勝しました。

なかなか拮抗した状態が続いて形勢判断が難しかったのですが、終盤になりやや先手の森内九段の方が分が良さそうに思えました。具体的には71手目の▲7四桂からの流れで7一にと金を作ってから挟撃態勢を築いたあたりに感じられました。

その後の指し手で、75手目の▲3一龍の局面(下図)にて後手の羽生名人は△8四角と打ち込んで攻防に備え対応しましたが、85手目に森内九段の指した▲2七歩が冷静な一手で形勢逆転とはなりませんでした。

名人戦第1局75手目

上図の局面で、△8四角の代わりに△3七歩成として▲同金(▲同桂は△3六歩)に△5五桂(変化図)と指す手はなかったでしょうか?

名人戦第1局変化図

変化図から▲3六金には△4七桂成▲同玉△3六飛で後手の勝ちです。
▲3六銀なら△同飛▲同金△4七角として、次に4一に銀を投入出来れば守れそうです。
▲3六金打と固めても△4七桂成▲同金△3六飛▲同金△4一金打でなんとか守れそうです。
とにかく、金か銀を捕獲して4一を埋めれば後手玉を守れたのではないかと推測しますが、どうだったでしょう?


この対局結果、森内九段が先勝したことでこの先のシリーズの流れが面白くなりそうですね。

人類の文明をも砕く自然災害の猛威
御存知のように東日本大震災は未曾有の被害をもたらしました。

マグニチュード9.0という大地震が起こり、それに伴う巨大な津波により東日本の太平洋側一体は壊滅状態です。

また、この大震災により福島第一原子力発電所でも想定外の事故が発生し、今なお放射線被害が各方面に影響を及ぼしている状態です。

原子力発電所という人類が作り出したこの文明の利器も、自然災害の前にはなすすべがなかったのです。

私はこの原発事故が報道された時、ある書籍を思い出しました。

二酸化炭素温暖化説の崩壊 (集英社新書)二酸化炭素温暖化説の崩壊 (集英社新書)
(2010/07/16)
広瀬 隆

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いまさら二酸化炭素温暖化説を述べるつもりはありませんが、この書に載っている第二章の項目を読んで戴きたいと思い紹介いたしました。

原発は究極のエネルギー源なのか、エネルギーの効率はどのくらいなのか、安全性はどうなのか、これからの原発開発にそれらの問いを投げかける一書となればと思います。