昨日(2/26)行われました第36期棋王戦五番勝負の第2局は、序盤後手の久保利明棋王がゴキゲン中飛車に構えると、先手の渡辺明竜王がすぐに▲5八金右と指し、以下お決まりの超急戦となりました。
結果は、渡辺竜王が途中前例から離れる手を指し、終始早攻めの指し手でもって79手の短手数で勝利を収めました。
下図はその前例から離れた局面です。

▲1三龍に対して後手はいろいろと手が広く迷うところですね。
本譜は△6六馬と6三の地点を狙っている香車を奪い、▲同歩に奪った香車を△5六香と打ち付けましたが、すぐに▲5七香と合わされ、以下緊迫した局面が続きました。
途中渡辺竜王が打ち放った47手目の▲2八歩が旨い手で、30手目に後手が打った攻防の角が捉えられてしまいました。この辺り駒の損得もあって先手が指しやすいように感じました。
上図から、先手の攻めの拠点の一つにもなっている5五の歩を払う△5五飛(変化1図)と走る手は駄目だったんでしょうか?

変化1図から▲5六歩には△同飛と応じ、以下▲5七香に△6六飛!▲同歩△5六歩▲同香△8九馬とし、次▲5三桂には△6七香(変化2図)と攻め合うのはどうでしょう?

変化2図より▲6八香の受けには△7七桂と援軍を送ります。
飛車で(先手の)攻撃の拠点になっている歩と香車を払いのけ、2七の角が攻防に利いている形なので有力だとは思うのですが・・・。
本局は渡辺竜王の作戦勝ち(新手と時間攻撃)でしょうかね。
持ち時間4時間の比較的短いタイトル戦では、応手に困る局面でかなり(勝敗に)影響があるのかもしれません。
結果は、渡辺竜王が途中前例から離れる手を指し、終始早攻めの指し手でもって79手の短手数で勝利を収めました。
下図はその前例から離れた局面です。

▲1三龍に対して後手はいろいろと手が広く迷うところですね。
本譜は△6六馬と6三の地点を狙っている香車を奪い、▲同歩に奪った香車を△5六香と打ち付けましたが、すぐに▲5七香と合わされ、以下緊迫した局面が続きました。
途中渡辺竜王が打ち放った47手目の▲2八歩が旨い手で、30手目に後手が打った攻防の角が捉えられてしまいました。この辺り駒の損得もあって先手が指しやすいように感じました。
上図から、先手の攻めの拠点の一つにもなっている5五の歩を払う△5五飛(変化1図)と走る手は駄目だったんでしょうか?

変化1図から▲5六歩には△同飛と応じ、以下▲5七香に△6六飛!▲同歩△5六歩▲同香△8九馬とし、次▲5三桂には△6七香(変化2図)と攻め合うのはどうでしょう?

変化2図より▲6八香の受けには△7七桂と援軍を送ります。
飛車で(先手の)攻撃の拠点になっている歩と香車を払いのけ、2七の角が攻防に利いている形なので有力だとは思うのですが・・・。
本局は渡辺竜王の作戦勝ち(新手と時間攻撃)でしょうかね。
持ち時間4時間の比較的短いタイトル戦では、応手に困る局面でかなり(勝敗に)影響があるのかもしれません。
スポンサーサイト
第60期王将戦七番勝負の第4局は、久保利明王将が挑戦者の豊島将之六段を寄せ付けず、ほぼ快勝の将棋内容でした。
あまり取り上げたい局面が浮かびませんでしたので、今回はエントリーしませんでした。
代わりに本日(2/20)テレビ放映された第60回NHK杯将棋トーナメントの準々決勝(▲羽生善治名人-△佐藤康光九段)戦を取り上げます。
この二人の将棋はいつでもエキサイトするような展開が予想されるため、私も釘付けでテレビを観ました。
(勿論、解説者の加藤一二三九段にも注目でした)
本局は後手番になった佐藤九段がゴキゲン中飛車を採用し、以後相穴熊戦となって後半激しい戦いが起こりました。
私が取り上げたのは、お互い歩を成ってと金を作った下図の局面です。後手の佐藤九段が△7七歩成とすると、先手の羽生名人も勢い▲7三歩成としたところ。

本譜はここで△7三金と佐藤九段がと金を払いましたが、代わりに△8八とと強気に攻め合っていたらどうだったのか、テレビ観戦後考えてみました。
△8八とには▲同銀と取る一手ですが、そこで△7三金(変化1図)と戻す順はなかったのかということですが・・・。

変化1図から本譜のように進めてみますと、以下▲9三歩成△同桂▲同香成△同玉▲8五桂となります。次に△9二玉は▲9三銀~▲7三桂成で明らかに後手負けですのでここは△8三玉と逃げますが、以下▲7三桂成△同玉(変化2図)と一直線に進んだ変化はどちらが有利なんでしょうか?

変化2図から先手も油断していたら△7八銀や△9七香といった詰めろに繋がる怖い手がありそうです。変化2図から先手が攻めきれるでしょうか?
(何かいい手がありましたらご紹介下さい)
以上、本局でとても面白い一場面だったので記事にしました。
あまり取り上げたい局面が浮かびませんでしたので、今回はエントリーしませんでした。
代わりに本日(2/20)テレビ放映された第60回NHK杯将棋トーナメントの準々決勝(▲羽生善治名人-△佐藤康光九段)戦を取り上げます。
この二人の将棋はいつでもエキサイトするような展開が予想されるため、私も釘付けでテレビを観ました。
(勿論、解説者の加藤一二三九段にも注目でした)
本局は後手番になった佐藤九段がゴキゲン中飛車を採用し、以後相穴熊戦となって後半激しい戦いが起こりました。
私が取り上げたのは、お互い歩を成ってと金を作った下図の局面です。後手の佐藤九段が△7七歩成とすると、先手の羽生名人も勢い▲7三歩成としたところ。

本譜はここで△7三金と佐藤九段がと金を払いましたが、代わりに△8八とと強気に攻め合っていたらどうだったのか、テレビ観戦後考えてみました。
△8八とには▲同銀と取る一手ですが、そこで△7三金(変化1図)と戻す順はなかったのかということですが・・・。

変化1図から本譜のように進めてみますと、以下▲9三歩成△同桂▲同香成△同玉▲8五桂となります。次に△9二玉は▲9三銀~▲7三桂成で明らかに後手負けですのでここは△8三玉と逃げますが、以下▲7三桂成△同玉(変化2図)と一直線に進んだ変化はどちらが有利なんでしょうか?

変化2図から先手も油断していたら△7八銀や△9七香といった詰めろに繋がる怖い手がありそうです。変化2図から先手が攻めきれるでしょうか?
(何かいい手がありましたらご紹介下さい)
以上、本局でとても面白い一場面だったので記事にしました。
昨日行われました第37期女流名人位戦五番勝負の第3局は、先手の里見香奈女流名人が挑戦者の清水市代女流六段を負かし、3-0のストレートで女流名人位を(初)防衛致しました。
形勢は清水さんの方が良かったと思われましたが、最終盤に(出雲の)イナヅマが炸裂し、あっという間の大逆転で里見女流名人が勝利をもぎ取りました。
いやー、それにしても凄すぎますね。里見さんの強さははかりしれません。少々悪いくらいの形勢ならそれをひっくり返すだけの力が有り余っている感じです。
本局も逆転される終盤まで清水さんの方が指せていたと思いましたが・・・。
下図は話題に上っていた97手目の▲5九桂と受けた局面です。

普通ならこの局面で桂馬は考えられないはずですが、里見さんは強気でした。
本譜はここから清水さんが△2七香成▲同玉△5八龍▲同金△3九馬と寄せにいきましたが、直後に▲4四馬からの見事な返し技を食らって目の前の勝利が消えてしまいました。
「何という強さだろう」とつくづく思わされる手の流れでした。
上図では先に△5八龍(詰めろ)と切って、▲同金に△4五桂(変化図)と打っていたら後手の方が勝っていたかもしれません。

終盤は一分将棋の厳しい中での状況でしたから、清水さんに焦りが出ていたのかもしれませんね。
女流棋戦とはいえ、こういう将棋を見せられると男性プロ棋士もビビるでしょうね。里見さんは奨励会三段並の力がありそうです。他の女流棋士と比べて数段上を行っている感じですね。
形勢は清水さんの方が良かったと思われましたが、最終盤に(出雲の)イナヅマが炸裂し、あっという間の大逆転で里見女流名人が勝利をもぎ取りました。
いやー、それにしても凄すぎますね。里見さんの強さははかりしれません。少々悪いくらいの形勢ならそれをひっくり返すだけの力が有り余っている感じです。
本局も逆転される終盤まで清水さんの方が指せていたと思いましたが・・・。
下図は話題に上っていた97手目の▲5九桂と受けた局面です。

普通ならこの局面で桂馬は考えられないはずですが、里見さんは強気でした。
本譜はここから清水さんが△2七香成▲同玉△5八龍▲同金△3九馬と寄せにいきましたが、直後に▲4四馬からの見事な返し技を食らって目の前の勝利が消えてしまいました。
「何という強さだろう」とつくづく思わされる手の流れでした。
上図では先に△5八龍(詰めろ)と切って、▲同金に△4五桂(変化図)と打っていたら後手の方が勝っていたかもしれません。

終盤は一分将棋の厳しい中での状況でしたから、清水さんに焦りが出ていたのかもしれませんね。
女流棋戦とはいえ、こういう将棋を見せられると男性プロ棋士もビビるでしょうね。里見さんは奨励会三段並の力がありそうです。他の女流棋士と比べて数段上を行っている感じですね。
ここまで1勝1敗となっておりました第60期王将戦七番勝負。
昨日指し終わりました第3局は、後手番の久保利明王将が124手で挑戦者の豊島将之六段を下し、対戦成績を2勝1敗として一歩リードしました。
序盤第1局目と同じような進行でしたが、途中後手の久保王将から何度か手を変えて進み、先手の豊島六段がどのように対応していくのかが見物でした。
二日目に入り、お互いの攻防戦が展開され、終盤までどちらが勝つのか分からない状態でしたが、最後は読みの勝った久保王将が先手玉を見事に寄せきって勝利しました。
結果的には久保王将の快勝譜だったと思います。
只、豊島六段にも勝ちに繋がる手順がなかったわけではなさそうです。それを以下に取り上げました。

上図は棋譜コメントにも取り上げられていた局面ですが、ここでは明快に先手に勝ちがあったのではないかと・・・。
(コメントにもありましたように)図から▲7七歩と打ち、△2七馬には▲4二飛成(コメントでは▲4一飛成)とし、次△4九馬には先に▲7六歩と銀を捕獲します。このあと△5八馬とすると(次に△6七馬以下の詰めろとなって)一見後手が良さそうですが、そこで▲6二龍(参考図)と要の香車をもぎ取れば明らかに先手が勝ちになっています。

参考図から△同金は▲7一銀△同玉▲6二馬△同玉▲5二飛以下後手玉は詰まされます。
本局は終盤で久保王将の攻めに豊島六段が押された感じになり、勝負手が現れませんでした。
ここまでいずれも後手の勝利が続いていますが、次局はどのようになりますかね。
(もうちょっと捻り合いの将棋を期待したいのですが・・・)
昨日指し終わりました第3局は、後手番の久保利明王将が124手で挑戦者の豊島将之六段を下し、対戦成績を2勝1敗として一歩リードしました。
序盤第1局目と同じような進行でしたが、途中後手の久保王将から何度か手を変えて進み、先手の豊島六段がどのように対応していくのかが見物でした。
二日目に入り、お互いの攻防戦が展開され、終盤までどちらが勝つのか分からない状態でしたが、最後は読みの勝った久保王将が先手玉を見事に寄せきって勝利しました。
結果的には久保王将の快勝譜だったと思います。
只、豊島六段にも勝ちに繋がる手順がなかったわけではなさそうです。それを以下に取り上げました。

上図は棋譜コメントにも取り上げられていた局面ですが、ここでは明快に先手に勝ちがあったのではないかと・・・。
(コメントにもありましたように)図から▲7七歩と打ち、△2七馬には▲4二飛成(コメントでは▲4一飛成)とし、次△4九馬には先に▲7六歩と銀を捕獲します。このあと△5八馬とすると(次に△6七馬以下の詰めろとなって)一見後手が良さそうですが、そこで▲6二龍(参考図)と要の香車をもぎ取れば明らかに先手が勝ちになっています。

参考図から△同金は▲7一銀△同玉▲6二馬△同玉▲5二飛以下後手玉は詰まされます。
本局は終盤で久保王将の攻めに豊島六段が押された感じになり、勝負手が現れませんでした。
ここまでいずれも後手の勝利が続いていますが、次局はどのようになりますかね。
(もうちょっと捻り合いの将棋を期待したいのですが・・・)
6日の日曜日に行われた第36期棋王戦五番勝負の第1局を取り上げました。
先手は久保利明棋王、後手は渡辺明竜王で始まり、(予想していたとおり)先手・久保棋王の三間飛車に対して後手の渡辺竜王が定跡を外した力将棋の戦いになりました。
前半居玉のまま戦い続けた両者でしたが、玉が動いたあたりから勝負どころが見えてきて面白くなりました。
この対局で勝敗を分ける切っ掛けになったのが下図の局面とのこと。

久保棋王が打ち付けた▲5三歩に対して本譜は△同金でしたが、これが敗着となり、結果89手をもって先手の久保棋王がまず1勝を挙げました。
(棋譜コメントにもありましたが)△同金ではなくて△同銀と取っていたら後手の方が分が良かったかもしれません。以下▲5五馬に△4七と(変化1図)と強く指してどうでしょう?

変化1図から▲8二馬と切るのはちょっと乱暴ですので▲同銀だと思いますが、手の流れで次△5七桂不成とし、▲5九金左△4九桂成▲同金に△6八飛(変化2図)と打ち下ろして、後手の方が形勢がいいように思います。

変化2図から場合によって5五の馬を抜くことが出来れば後手が勝ちそうです。
棋王戦のように一日制のタイトル戦はその日の状態で勝負が決まるため、一手のミスが命取りに繋がりかねませんね。
2局目以降、久保棋王の振り飛車にどのように渡辺竜王が対応してくるのか、興味が沸いてきます。
先手は久保利明棋王、後手は渡辺明竜王で始まり、(予想していたとおり)先手・久保棋王の三間飛車に対して後手の渡辺竜王が定跡を外した力将棋の戦いになりました。
前半居玉のまま戦い続けた両者でしたが、玉が動いたあたりから勝負どころが見えてきて面白くなりました。
この対局で勝敗を分ける切っ掛けになったのが下図の局面とのこと。

久保棋王が打ち付けた▲5三歩に対して本譜は△同金でしたが、これが敗着となり、結果89手をもって先手の久保棋王がまず1勝を挙げました。
(棋譜コメントにもありましたが)△同金ではなくて△同銀と取っていたら後手の方が分が良かったかもしれません。以下▲5五馬に△4七と(変化1図)と強く指してどうでしょう?

変化1図から▲8二馬と切るのはちょっと乱暴ですので▲同銀だと思いますが、手の流れで次△5七桂不成とし、▲5九金左△4九桂成▲同金に△6八飛(変化2図)と打ち下ろして、後手の方が形勢がいいように思います。

変化2図から場合によって5五の馬を抜くことが出来れば後手が勝ちそうです。
棋王戦のように一日制のタイトル戦はその日の状態で勝負が決まるため、一手のミスが命取りに繋がりかねませんね。
2局目以降、久保棋王の振り飛車にどのように渡辺竜王が対応してくるのか、興味が沸いてきます。
最近食べ物などの商品購入で気付いたことです。
1)コンビニ店で賞味期限切れの食品が紛れている
パン類やケーキ類にたまに賞味期限切れのものがあります。
特にセブン・イレブンで見かけます。
※一部のドラッグストアーで、
牛乳など賞味期限が当日のものを見かけます。
値段を下げればいいのにと思いますが・・・。
2)同じくコンビニ店ですが、食品が袋の中で溶けているものがある
これは展示する場所が陽当たりが良くて、
そのまま放置された状態にされているからですが・・・。
これもどういう訳かセブン・イレブンが多いです。
3)衣類の商品でどう見ても値段に納得出来ないものがある
季節の変わり目で新商品の筈なのに、
「値段を下げました」ということですでに赤札の値段が・・・。
スーパーに多いのですが、一体元の値段は何なんでしょう?
商品以外で気付いたこともあります。
1)コンビニ店で気付いたことですが、トイレに不備な点がある
洗面所の蛇口を捻っても水が出なかったり、
トイレ周りが汚い箇所があります。
ファミマに多い気がします。
2)駐車場の問題点
よくニュースで店内に車が突っ込んだことを聞きますが、
そもそも駐車場の駐車の仕方に問題があるように思います。
店に対して、前方の向きで駐車できるのが便利なようで実は危険。
横向きに駐車させればどうなんでしょう?
スペースの関係もありますかね・・・。
以上の事は私が住んでいる地域で見かけたことですが、皆様方の地域ではどうですか?
1)コンビニ店で賞味期限切れの食品が紛れている
パン類やケーキ類にたまに賞味期限切れのものがあります。
特にセブン・イレブンで見かけます。
※一部のドラッグストアーで、
牛乳など賞味期限が当日のものを見かけます。
値段を下げればいいのにと思いますが・・・。
2)同じくコンビニ店ですが、食品が袋の中で溶けているものがある
これは展示する場所が陽当たりが良くて、
そのまま放置された状態にされているからですが・・・。
これもどういう訳かセブン・イレブンが多いです。
3)衣類の商品でどう見ても値段に納得出来ないものがある
季節の変わり目で新商品の筈なのに、
「値段を下げました」ということですでに赤札の値段が・・・。
スーパーに多いのですが、一体元の値段は何なんでしょう?
商品以外で気付いたこともあります。
1)コンビニ店で気付いたことですが、トイレに不備な点がある
洗面所の蛇口を捻っても水が出なかったり、
トイレ周りが汚い箇所があります。
ファミマに多い気がします。
2)駐車場の問題点
よくニュースで店内に車が突っ込んだことを聞きますが、
そもそも駐車場の駐車の仕方に問題があるように思います。
店に対して、前方の向きで駐車できるのが便利なようで実は危険。
横向きに駐車させればどうなんでしょう?
スペースの関係もありますかね・・・。
以上の事は私が住んでいる地域で見かけたことですが、皆様方の地域ではどうですか?
| ホーム |