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第23期竜王戦七番勝負 羽生名人1勝を返す
第23期竜王戦七番勝負の第3局が昨日行われ、ここまで連敗をしていた羽生善治名人が渡辺明竜王を下し、対戦成績を1勝2敗としました。

戦型は横歩取りになり、後手番の羽生名人は8五飛車戦法を採用しました。関係者の中に中座真七段がいたこともあってか、さぞ控え室も盛り上がったと思います。

指し進むにつれ途中からは先手の渡辺竜王が指しやすそうに見えましたが、実際のところ形勢は微妙に揺れ動いていたかもしれません。それぐらい均衡の保たれた局面が続いていたように感じました。

只、攻めの得意な渡辺竜王にしては終始受けの立場に回らされ、本人にとっては不本意な内容の将棋だったようにも思えます。

終盤に先手の渡辺竜王が受け損なって逆転模様となり、最後は羽生名人に詰まされてしまいました。

終盤戦については他の所でいろいろ触れられるでしょうから、ここでは私が気になった点を掲げます。

竜王戦第3局44手目

上図は44手目に後手の羽生名人が2五にあった歩を△2六歩と一歩突き進んだ局面です。本譜では次に指された手は▲4七銀でしたが、ここで強く▲同飛と取る手はなかったでしょうか?
以下進めてみますと、▲2六同飛に△6六歩▲同銀△6五歩▲7七銀△7六歩▲6八銀△8八角成▲同金に△4四角で決まったように見えますが、次に▲2四飛(変化図)と指されてどうでしょう。

竜王戦第3局変化図

変化図から△8八角成なら▲8四飛△8九馬に▲6三歩で先手が有利に進みそうですが、いかがでしょうか?
(何かの時に、4七の地点が玉の退路になっています)


本局は後手玉に王手で迫る局面が現れず、最終局面を見ますと意外な感じを受けます。
先手有利な形勢から渡辺竜王が慎重になりすぎてしまったのかもしれませんね。

羽生将棋はやや不利と見られる局面から手を作っていくのが魅力で(時に羽生マジックとも言われる)、相手の油断を許さない強さがあります。
(本局の1勝は大きな意味を持つかもしれません)

次局以降どのような展開が待っているのか楽しみです。

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