昨日放送された第59回NHK杯将棋トーナメント1回戦、▲増田五段-△広瀬五段の対局は終盤非常に面白くなって画面に釘付けになりました。
広瀬章人五段は振り飛車穴熊使いの若手棋士として知られていますが、この対局では先手の増田裕司五段が序盤3手目に早くも角交換を決行したため予想と違った展開になりました。
広瀬五段も堂々と角換わりを受けて迎え撃ち、終盤戦は面白い戦いに・・・。
その終盤戦ですが、下図は121手目▲7七同玉の局面。

ここで解説の浦野七段は△8五桂を指摘していました。私も同じ意見でしたが、よくよく調べてみると後手が危ない展開になったかもしれません。
図から△8五桂▲8八玉△5七飛成(詰めろ)▲同銀△7七金▲7九玉△6七金(変化図)の詰めろには、

▲2四香△1二玉▲2三銀△同金▲同香成△同玉▲2四金△同銀▲同歩△同玉▲3四金△2五玉▲2四飛△3六玉▲2七銀以下詰んでしまいます。
まあ、この手順が実戦で現れていたかどうか分かりませんが、本譜の△7五桂よりは面白い展開になっていたでしょうね。
それにしても、短時間の勝負で緊迫感を味わえることができた一局だったと思います。
広瀬章人五段は振り飛車穴熊使いの若手棋士として知られていますが、この対局では先手の増田裕司五段が序盤3手目に早くも角交換を決行したため予想と違った展開になりました。
広瀬五段も堂々と角換わりを受けて迎え撃ち、終盤戦は面白い戦いに・・・。
その終盤戦ですが、下図は121手目▲7七同玉の局面。

ここで解説の浦野七段は△8五桂を指摘していました。私も同じ意見でしたが、よくよく調べてみると後手が危ない展開になったかもしれません。
図から△8五桂▲8八玉△5七飛成(詰めろ)▲同銀△7七金▲7九玉△6七金(変化図)の詰めろには、

▲2四香△1二玉▲2三銀△同金▲同香成△同玉▲2四金△同銀▲同歩△同玉▲3四金△2五玉▲2四飛△3六玉▲2七銀以下詰んでしまいます。
まあ、この手順が実戦で現れていたかどうか分かりませんが、本譜の△7五桂よりは面白い展開になっていたでしょうね。
それにしても、短時間の勝負で緊迫感を味わえることができた一局だったと思います。
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昨日の第81期棋聖戦一次予選にて瀬川晶司四段が対戦相手の中座真七段に勝利し、念願のフリークラスからの昇級を果たしました。
来期からは順位戦C級2組のリーグ戦を戦うことになり、昇級を繰り返して行ければ将棋棋戦最高の名誉ともいえる名人戦への挑戦も夢ではなくなります。
瀬川四段は御存知サラリーマンからプロ棋士に転身した人として世間の注目を受けました。一時はプロ棋士を養成する奨励会の三段まで進みながら年齢制限により退会せざるを得なくなり、本人はプロ棋士をなかば諦めていたこともありました。
しかし、夢をもう一度ということでしょうか、アマチュアから出発して平成18年11月に行われたプロ編入試験に合格し、フリークラスに編入しながらこれまで順位戦以外の各棋戦に参加していました。
フリークラスからの昇級判断として、良いとこ取りで30局以上の勝率が6割5分以上というのがありますが、瀬川四段は直近35局での戦績23勝12敗(6割5分7厘)がこれにあたり、昇級を果たされました。
私はもっと早く昇級されるだろうと予想していましたが、厳しい勝負の世界は甘くはなく、プロ入りしてから4年目での達成となったようです。
瀬川さんもコメントされているように、「やっとこれで一人前」になれたとのこと、これからの活躍を期待したいと思います。
出来れば通算勝率6割以上を確保して貰いたいですね。
来期からは順位戦C級2組のリーグ戦を戦うことになり、昇級を繰り返して行ければ将棋棋戦最高の名誉ともいえる名人戦への挑戦も夢ではなくなります。
瀬川四段は御存知サラリーマンからプロ棋士に転身した人として世間の注目を受けました。一時はプロ棋士を養成する奨励会の三段まで進みながら年齢制限により退会せざるを得なくなり、本人はプロ棋士をなかば諦めていたこともありました。
しかし、夢をもう一度ということでしょうか、アマチュアから出発して平成18年11月に行われたプロ編入試験に合格し、フリークラスに編入しながらこれまで順位戦以外の各棋戦に参加していました。
フリークラスからの昇級判断として、良いとこ取りで30局以上の勝率が6割5分以上というのがありますが、瀬川四段は直近35局での戦績23勝12敗(6割5分7厘)がこれにあたり、昇級を果たされました。
私はもっと早く昇級されるだろうと予想していましたが、厳しい勝負の世界は甘くはなく、プロ入りしてから4年目での達成となったようです。
瀬川さんもコメントされているように、「やっとこれで一人前」になれたとのこと、これからの活躍を期待したいと思います。
出来れば通算勝率6割以上を確保して貰いたいですね。
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