昨日行われたNHK杯将棋トーナメント戦(▲木村八段-△橋本七段)から、気になる点として局面を拾い上げてみました。
序盤は木村八段がやや作戦勝ちで進み中盤辺りでは一本取った局面もありましたが、橋本七段が上手い指し回しで切り返し粘りを見せました。
下図は後手の橋本七段がかなり追い込んでいき、先手の木村八段が▲3五桂と反撃した局面です。
本譜はここで橋本七段が慌てた様子で△3四龍とかわしましたが、ここでは△6六銀打として先手玉をさらに追い込んでいたら、勝負はひっくり返ったかもしれません。
手順を示すと、△6六銀打▲4八玉△3七金▲4九玉△5九成香▲同玉△4八角▲6九玉としてから△3四龍なら後手は安全だったでしょう。途中△3七金に▲3九玉なら△2九成銀▲同玉△1七桂不成▲3九玉△2九桂成▲4九玉△5九成香▲同玉として、△2七龍で詰めろ逃れの詰めろがかかり後手が勝ちになります。
ここで訂正(2007/11/21):
△6六銀打▲4八玉△3七金▲4九玉△5九成香▲同玉△4八角▲6九玉△3四龍の手順では、下のコメントにもあるように▲6五馬で後手の負けのようです。
なので、△6六銀打▲4八玉△3七金▲4九玉の次に△2七金と詰めろ逃れの詰めろを掛けます。以下は、▲2三桂成に△同玉▲2一飛△3三玉▲2四金△4四玉▲6八角△7五銀(詰めろ)▲2五金△3八角▲5九玉△6七桂で、後手の勝ちとなりそうです。
今度は先手の木村八段から見た指し手ですが、158手目の局面から後手玉を一気に寄せる手順が発見されました。

上図から▲5二龍と切る手があるのです。それ以後は一例ですが、△同歩▲2三金△同龍▲同桂成△同玉▲3五桂△3二玉▲4三桂成△同玉▲4一飛△4二歩▲6五馬△同歩▲3四銀△5四玉▲4五銀△4三玉▲3四金△5三玉▲2六角△6四玉▲6一飛成△6三香▲7五金△7三玉6二角成以下簡単に詰んでしまいます。他にも変化する手順はありますが、後手玉は詰みとなります。
解説者の深浦王位も▲5二龍と切る手はないかと言われていましたが、流石に実戦ではこの詰み手順を発見するのは難しいでしょうね。
序盤は木村八段がやや作戦勝ちで進み中盤辺りでは一本取った局面もありましたが、橋本七段が上手い指し回しで切り返し粘りを見せました。
下図は後手の橋本七段がかなり追い込んでいき、先手の木村八段が▲3五桂と反撃した局面です。

本譜はここで橋本七段が慌てた様子で△3四龍とかわしましたが、ここでは△6六銀打として先手玉をさらに追い込んでいたら、勝負はひっくり返ったかもしれません。
手順を示すと、△6六銀打▲4八玉△3七金▲4九玉△5九成香▲同玉△4八角▲6九玉としてから△3四龍なら後手は安全だったでしょう。途中△3七金に▲3九玉なら△2九成銀▲同玉△1七桂不成▲3九玉△2九桂成▲4九玉△5九成香▲同玉として、△2七龍で詰めろ逃れの詰めろがかかり後手が勝ちになります。
ここで訂正(2007/11/21):
△6六銀打▲4八玉△3七金▲4九玉△5九成香▲同玉△4八角▲6九玉△3四龍の手順では、下のコメントにもあるように▲6五馬で後手の負けのようです。
なので、△6六銀打▲4八玉△3七金▲4九玉の次に△2七金と詰めろ逃れの詰めろを掛けます。以下は、▲2三桂成に△同玉▲2一飛△3三玉▲2四金△4四玉▲6八角△7五銀(詰めろ)▲2五金△3八角▲5九玉△6七桂で、後手の勝ちとなりそうです。
今度は先手の木村八段から見た指し手ですが、158手目の局面から後手玉を一気に寄せる手順が発見されました。

上図から▲5二龍と切る手があるのです。それ以後は一例ですが、△同歩▲2三金△同龍▲同桂成△同玉▲3五桂△3二玉▲4三桂成△同玉▲4一飛△4二歩▲6五馬△同歩▲3四銀△5四玉▲4五銀△4三玉▲3四金△5三玉▲2六角△6四玉▲6一飛成△6三香▲7五金△7三玉6二角成以下簡単に詰んでしまいます。他にも変化する手順はありますが、後手玉は詰みとなります。
解説者の深浦王位も▲5二龍と切る手はないかと言われていましたが、流石に実戦ではこの詰み手順を発見するのは難しいでしょうね。
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