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将棋世界12月号より竜王戦第1局の疑問点
将棋世界12月号に竜王戦七番勝負第1局の記事が掲載されていますが、読んでいて少し疑問に思うことがありましたので、ここに取り上げてみました。

疑問に感じたのは、終盤戦の局面でP46に書かれている△8七歩を▲同玉と取った場合の記事の内容です。

竜王戦第1局108手目

図から▲同玉△8五歩▲9六金に、記事では飛車を引いて4二に回る展開が示されていますが、ここは△8六金と打って▲7八玉に△8一飛と下がって得だと思います。以下▲8二歩なら△9六金▲8一歩成△5八角、▲8六銀なら△同歩▲8二歩△同飛▲8三歩△同飛▲6一角△3八角でいずれも後手が優勢に戦えそうです。

続いて△8七歩の代わり△9九角と指した時の検討が載っていますが、掲載されているB図の局面から▲9一香成とした場合どうやって後手が勝つのでしょうか?

竜王戦第1局B図

考えられるのは△9八歩ですが、それには▲同飛△8六金▲4一銀として、△8七銀や△8七金打の詰めろには▲3二銀成△同玉▲9二飛成以下即詰めがあります。よって▲4一銀には△9七歩とこちらから詰めろをかけます。以下▲3二銀成△同玉▲9二飛△4二銀▲3三歩△同銀引▲2八飛△9八金と絡めて後手勝勢、▲同桂も△8七銀▲3二銀成△同玉▲4一角△同玉▲6一飛△5一銀▲同飛成△同玉▲9五角△8四歩でやはり後手必勝です。
しかし、いずれも難解な手順で実戦では難しいでしょうね。渡辺竜王が△9九角を踏み込めなかったのが分かるような気がします。

元に戻って△8七歩には▲7七玉で大変じゃないでしょうか?
それにも△8五桂以下の解説が載っていますが、最後△同香に▲9五歩の受けでまだ難しいと思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?

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