情報の友
気になる情報を発信するブログです。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
竜王戦第4局 感想戦に出てきた疑問点
竜王戦七番勝負第4局は、先手番の渡辺竜王が見事勝ちきり、3勝1敗と防衛に王手を掛けました。

序盤後手番の佐藤二冠が一手損角換わりから向かい飛車に構えて戦闘モードに入りましたが、渡辺竜王はその手には乗らず得意の穴熊に囲って充分の駒組みを築きました。
それに対して後手佐藤二冠も遅れながら銀冠に囲い、決戦を待つのみになりました。

結果は渡辺竜王が危なげない指し手で後手玉を寄せきり勝利をものにしました。

下図は中盤に入ってから感想戦で取り上げられた局面です。
竜王戦第4局53手目

直前の▲8六歩は、渡辺竜王のブログによると、感触の良くなかった手だったそうです。
この局面で竜王戦中継サイトに感想戦のポイントが載っていました。
本譜は△5三金でしたが、△6五歩と突く手を推奨されていました。以下▲同歩△同桂と跳ね、▲6七金には△4五桂▲同歩△3三銀▲3五歩△3四銀▲同歩に△6四角という手。(参考図)
竜王戦第4局参考図

しかし、参考図からよく考えてみると▲4六銀という応手があり、先手十分じゃないかと思います。△8六角と出れば▲6六桂で角を取り返せます。△5六歩なら▲同金。△4四歩▲同歩△4五歩には▲3七銀と引いて大丈夫です。
▲4六銀に代えて▲4六桂でも戦えそうです。以下△4五角▲6六金△5六歩▲6五金△4六角▲4八飛・・・、と先手有利な攻め合いになりそうです。

参考図から再検討(2007/11/26):
▲4六銀に対して△4四歩▲同歩△4五歩には▲3七銀と引いて大丈夫だと思ったのですが、△5七桂成▲同銀に△3六歩と打たれるとそうでもないことが分かりました。以下▲6六桂△3七歩成▲同桂△5六歩▲同銀△3七角成で大変です。
よって、▲4六銀に△4四歩の時は▲6六金と強く前に出ます。以下△4五歩ならば▲5五銀、△5六歩なら▲同金△5七桂成▲同銀上で後手の攻めは防げます。


佐藤二冠は本当に不調なのか、このところ指し手に切れ味が感じられません。
第5局で決まってしまうのでは見る方としても面白みがありません。
是非、佐藤二冠らしい反撃を期待したいですね。

スポンサーサイト
NHK杯将棋(▲木村八段-△橋本七段)のポイント
昨日行われたNHK杯将棋トーナメント戦(▲木村八段-△橋本七段)から、気になる点として局面を拾い上げてみました。

序盤は木村八段がやや作戦勝ちで進み中盤辺りでは一本取った局面もありましたが、橋本七段が上手い指し回しで切り返し粘りを見せました。

下図は後手の橋本七段がかなり追い込んでいき、先手の木村八段が▲3五桂と反撃した局面です。NHK杯(木村八段-橋本七段)155手目

本譜はここで橋本七段が慌てた様子で△3四龍とかわしましたが、ここでは△6六銀打として先手玉をさらに追い込んでいたら、勝負はひっくり返ったかもしれません。
手順を示すと、△6六銀打▲4八玉△3七金▲4九玉△5九成香▲同玉△4八角▲6九玉としてから△3四龍なら後手は安全だったでしょう。途中△3七金に▲3九玉なら△2九成銀▲同玉△1七桂不成▲3九玉△2九桂成▲4九玉△5九成香▲同玉として、△2七龍で詰めろ逃れの詰めろがかかり後手が勝ちになります。

ここで訂正(2007/11/21):
△6六銀打▲4八玉△3七金▲4九玉△5九成香▲同玉△4八角▲6九玉△3四龍の手順では、下のコメントにもあるように▲6五馬で後手の負けのようです。
なので、△6六銀打▲4八玉△3七金▲4九玉の次に△2七金と詰めろ逃れの詰めろを掛けます。以下は、▲2三桂成に△同玉▲2一飛△3三玉▲2四金△4四玉▲6八角△7五銀(詰めろ)▲2五金△3八角▲5九玉△6七桂で、後手の勝ちとなりそうです。

今度は先手の木村八段から見た指し手ですが、158手目の局面から後手玉を一気に寄せる手順が発見されました。
NHK杯(木村八段-橋本七段)158手目

上図から▲5二龍と切る手があるのです。それ以後は一例ですが、△同歩▲2三金△同龍▲同桂成△同玉▲3五桂△3二玉▲4三桂成△同玉▲4一飛△4二歩▲6五馬△同歩▲3四銀△5四玉▲4五銀△4三玉▲3四金△5三玉▲2六角△6四玉▲6一飛成△6三香▲7五金△7三玉6二角成以下簡単に詰んでしまいます。他にも変化する手順はありますが、後手玉は詰みとなります。
解説者の深浦王位も▲5二龍と切る手はないかと言われていましたが、流石に実戦ではこの詰み手順を発見するのは難しいでしょうね。

竜王戦第3局のポイント
またまた佐藤康光二冠が関係する将棋から、昨日と一昨日の二日間で行われた竜王戦第3局を取り上げましょう。
戦型は先手番の佐藤二冠が昔流行ったひねり飛車を採用し、それに対して後手番の渡辺竜王がどう対応するのかが見物となりました。

二日目の50手目辺りで後手番渡辺竜王が先に△7四歩と突いて開戦を決行しました。
下図はそれから30手近く進んだ局面で、渡辺竜王が△2八角成と思い切った行動に出て、▲同玉に△8四飛と8四の歩を払ったところです。
竜王戦第3局78手目

ここで▲8五歩と打つと先手が歩切れになります。本譜は▲6五桂と桂馬を跳ねました。しかし、局後の感想戦でどうやらこの手が疑問手だったようで、代わりに▲1六香とこちらの歩を払ったほうが良かったとのことでした。
考察してみましょう。
▲1六香に△8九飛成と後手が先に龍を作れますが、これには▲8六飛と龍に当てる手がありそうです。以後△2四香▲2七歩△9九龍▲8八角△4九龍!▲同銀△2五桂と後手も先手玉に迫れますが、▲1二飛△3三玉▲8二飛成と先に後手玉に(▲2二角以下の)詰めろが掛かり、先手が優勢になります。

渡辺竜王の思いきった角切りで佐藤二冠が慌てたのでしょうか? それ以降は佐藤二冠の指し手が今一つで、後手の渡辺竜王が有利に駒を進めていきました。
角切り以降の展開は、渡辺竜王の見事な大局観が出ていたと思います。

さらに局面が進んで、下図は96手目後手が8九にいる龍を8五に引いた局面です。
竜王戦第3局96手目

ここで先手の佐藤二冠は▲2六歩と受けた手を悔やんでいたそうです。代わりに、▲7四飛と飛車を走らせる手や▲3九玉と玉を引く手が紹介されていました。
しかし、私は▲7四飛には△2六桂という手があって後手の方が優勢だと思います。また、▲3九玉には△5五桂▲5六銀△2四香▲2七歩△1七歩成▲同歩△同香成でやはり後手がやれそうな気が致します。(△5五桂に▲6三成桂なら△8六歩と打って角道を遮断できます)
この局面ではやはり後手が指しやすいように感じられます。

先にも触れたように、78手目の局面で▲1六香と走っていれば佐藤二冠に勝利のチャンスがあっただけに悔やまれますね。何か感情的な要因でもあったのでしょうか?

終盤には綾があったそうですが、渡辺竜王は読み切っていたのか△1四歩の好手で順当に勝ちを収めました。これで渡辺竜王の2勝1敗となり、一歩リードしました。
佐藤二冠はこのところ不調続きですので、第4局目以降の巻き返しを期待したいですね。

NHK杯将棋トーナメント(▲佐藤四段-△佐藤二冠)
昨日のNHK杯将棋トーナメントは佐藤姓同士の対局でした。佐藤四段は佐藤和俊氏、佐藤二冠は御存知佐藤康光氏です。
佐藤和俊氏はこの対局時点で四段でしたが、その後四段昇段後100勝を達成されて現在五段になっています。

先手は佐藤四段で▲5六歩△3四歩に▲5八飛と中飛車に振れば、後手佐藤二冠はすかさず△3二飛と三間飛車に振り、相振り飛車の戦いとなりました。
その後はお互い玉を囲い合ってから大きな山場もなく坦々と進み、終盤は寄せ合いになりました。

図は最終盤に入ったところ、ここから佐藤二冠の素晴らしい詰み手順が披露されました。
NHK杯(佐藤四段-佐藤二冠)97手目

次の一手分かりますか? 答えは△2六桂! 桂馬の只捨てが好手で以下▲同歩△2七金▲同玉△2六歩▲同玉△3五金▲2七玉△2二飛までで佐藤二冠が勝たれました。

私は△4九角▲同玉△2八金の詰めろでも後手の勝ちだと思ったのですが、良く調べてみると怖い結果に辿り着きました。
NHK杯(佐藤四段-佐藤二冠)参考図

参考図から▲8二角成△同飛▲同桂成△同玉▲8四飛と進行します。
8三に合駒するのですが、歩や桂では▲7三銀△同玉▲7四銀△8四玉▲8五銀打△9三玉▲9四銀以下詰みます。
△8三角合いには▲6四角△7三桂▲8三飛成△同玉▲8一飛△7四玉▲8三角△6四玉▲6一飛成△6三歩▲5三銀△同玉▲5二金以下追っていけば詰みます。途中▲8一飛に△8二合駒は▲6五角△7四合駒▲8四銀以下難しいですが詰みが生じます。
△8三金合いなら▲同飛成△同玉▲6三飛△7三桂▲8四銀△同玉▲8五銀△同桂▲8三金以下詰みます。途中▲6三飛に他の合駒でも▲8四銀△同玉▲8五銀△同玉▲9六角以下詰みます。

いやー、将棋って怖いですね。一手の気の緩みが最後には逆転してしまうんですから。

A級順位戦(▲藤井九段-△佐藤二冠)
さて、昨日行われたA級順位戦5回戦の佐藤康光二冠対藤井猛九段戦を紹介しましょう。
先手は藤井九段で、▲7六歩△3四歩に何と▲6八飛と早くも飛車を振って意表を突きました。これに対し佐藤二冠も△3二飛と相振り飛車にしたところ、藤井九段は直ぐに▲2二角成と角交換を決行し、その後お互い角を打ち合って空中戦に発展しました。意地と意地のぶつかり合いといった感じでお互い一歩も引けない戦いが続きました。

下図の局面は終盤戦、先手藤井九段が優勢のまま駒を進めた95手目の盤面です。
順位戦(藤井九段-佐藤二冠)95手目

本譜は後手佐藤二冠が△7二金と受けましたが、ここは△3三角と打って攻防に効かす手はなかったのか考えてみました。
△3三角に▲3五角なら△同歩▲5二銀打△同銀▲同銀成△5一銀打▲同成銀△8八角成で面白そうです。
しかし、△3三角を▲同角と取ってしまえば△同桂に▲9三桂成が効いて先手がやれそうだと分かりました。以下△同香なら▲8三歩△6三銀に再度▲4四角打、△6三銀なら▲4四角△6二銀打▲8二成桂△同玉▲6一金で先手ペースです。

後手逆転の見込みがないまま進んで、下図の局面で佐藤二冠が投了しました。
順位戦(藤井九段-佐藤二冠)123手目

投了図から△同銀は▲9二龍△同玉▲8二金△9三玉▲9四香までの詰み、△同玉は▲8六香△8五合駒▲9二龍で後手玉が必死になります。

この結果、佐藤二冠にとってはまさかまさかの五連敗という非常事態になりました。どうも、順位戦は波に乗りきれない状態のままで、この先が本当に心配ですね。

女流王位戦五番勝負 第5局
昨日、女流王位戦五番勝負の第5局が東京の将棋会館で行われました。
清水女流王位が勝てば10連覇の偉業を達成することになり、石橋女流四段が勝てば女流王位初タイトルとなる注目の一戦でした。
改めて振り駒が行われ、先手番となった石橋女流四段が7手目に8八に飛車を振って向かい飛車とし、後手番の清水女流王位はこれを見て居飛車急戦での戦いとなりました。

局面進んでこの対局の一つの分かれ道となったのが下図の場面。
女流王位戦第5局49手目

ここから清水女流王位は△8七歩と垂らし、▲7四歩に△8八歩成と飛車を閉じこめ、将来二枚飛車で戦う選択を取りました。しかし、結果的にはこの手がぬるく、攻撃のタイミングが遅れてしまったように思えます。
図からは△9九とと香車を取り、▲7八飛に△6六香とかあるいは△4四角と出て馬にぶつける手はなかったでしょうか?

中終盤は先手が優勢に駒を進め、後手玉の詰みを待つばかりとなりました。
女流王位戦第5局98手目

上図は98手目後手玉が3四に逃げた局面です。
本譜はここで▲3六歩と突きましたが、代わりに▲2五金と打っていれば△同香▲同馬△同玉に▲3三馬で決まっていました。以下△同飛▲2六香△3四玉▲2五銀までの即詰みです。

女流王位戦は所属違いの師弟対決ということで話題にもなっていましたが、石橋女流四段が最終局で意地を見せ念願のタイトルを手にしました。LPSAに初めてタイトルが輝いた瞬間でもありました。
石橋新女流王位には拍手を送りたいと思います。

[女流王位戦五番勝負 第5局]の続きを読む
将棋世界12月号より竜王戦第1局の疑問点
将棋世界12月号に竜王戦七番勝負第1局の記事が掲載されていますが、読んでいて少し疑問に思うことがありましたので、ここに取り上げてみました。

疑問に感じたのは、終盤戦の局面でP46に書かれている△8七歩を▲同玉と取った場合の記事の内容です。

竜王戦第1局108手目

図から▲同玉△8五歩▲9六金に、記事では飛車を引いて4二に回る展開が示されていますが、ここは△8六金と打って▲7八玉に△8一飛と下がって得だと思います。以下▲8二歩なら△9六金▲8一歩成△5八角、▲8六銀なら△同歩▲8二歩△同飛▲8三歩△同飛▲6一角△3八角でいずれも後手が優勢に戦えそうです。

続いて△8七歩の代わり△9九角と指した時の検討が載っていますが、掲載されているB図の局面から▲9一香成とした場合どうやって後手が勝つのでしょうか?

竜王戦第1局B図

考えられるのは△9八歩ですが、それには▲同飛△8六金▲4一銀として、△8七銀や△8七金打の詰めろには▲3二銀成△同玉▲9二飛成以下即詰めがあります。よって▲4一銀には△9七歩とこちらから詰めろをかけます。以下▲3二銀成△同玉▲9二飛△4二銀▲3三歩△同銀引▲2八飛△9八金と絡めて後手勝勢、▲同桂も△8七銀▲3二銀成△同玉▲4一角△同玉▲6一飛△5一銀▲同飛成△同玉▲9五角△8四歩でやはり後手必勝です。
しかし、いずれも難解な手順で実戦では難しいでしょうね。渡辺竜王が△9九角を踏み込めなかったのが分かるような気がします。

元に戻って△8七歩には▲7七玉で大変じゃないでしょうか?
それにも△8五桂以下の解説が載っていますが、最後△同香に▲9五歩の受けでまだ難しいと思いますが、皆さんはどのようにお考えでしょうか?

竜王戦七番勝負 第2局
昨日と一昨日の二日間による竜王戦七番勝負の第2局が行われました。
第1局目に先勝している渡辺竜王が勝てばタイトル防衛に一歩近づく一戦でしたが、終盤優勢に進めていた渡辺竜王がまさかの勘違いによる指し手で佐藤二冠の大逆転となりました。

竜王戦第2局117手目

上図は終盤の117手目先手が優勢に進めていた局面。
本譜はここで△5二銀と受けましたが、△5八銀と反撃する手はなかったでしょうか?
以下▲6八金△8六桂として、▲7九玉なら△9八歩▲5八金△9九歩成▲6九玉△4六桂と手が続きそうです。後手が追い込まれていただけに、この展開になっていたら面白かったでしょう。

さて、下図は話題に上がっていた129手目▲6九金から数手進んだ局面です。
本譜はここで▲7九玉とかわしましたが、▲同玉ならどうだったでしょう? 以下推測ですが、△6九馬▲7七金△9八歩▲同香△9七歩▲同香△8七桂くらいで後手が勝ちそうですね。

竜王戦第2局132手目

最後渡辺竜王は王手のラッシュを掛けましたが、即詰みに至らず144手目△9三同桂を見て投了となりました。
もし、143手目の▲9三歩を△同玉と取っていれば、なんと▲8五桂以下長手数ですが後手玉が詰んでいました。渡辺竜王はここまで読んでいたのでしょうか。
将棋は一手の違いにより勝敗が逆転する本当に怖いゲームですね。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。