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第21期竜王戦 決勝トーナメント(▲豊島四段−△糸谷五段)
昨日開幕した第21期竜王戦決勝トーナメントは、共に若手のホープで将来期待されている棋士が登場するとあって、前々から注目されていたようです。

先手は18歳の豊島将之四段(6組優勝)、後手が19歳の糸谷哲郎五段(5組優勝)となりました。
戦型は後手の一手損角換わりで始まり、序盤から両者がどのように駒を組み上げていくのか楽しみでもありました。
31手目豊島四段が▲4八玉として右玉に、対する糸谷五段は穴熊に囲いました。戦い初めは糸谷五段の右玉が見られるかなと思いましたが、実戦は逆になりました。

中盤以降は穴熊の利点を活かした糸谷五段がやや押し気味になり、先手の豊島四段がどのように技を返していくのか注目していましたが・・・。

下図は終盤後手が86手目にぼんやりと(?)打った△5七角が4八に成った局面です。
竜王戦(豊島四段−糸谷五段)92手目

この局面先手がどう受けるのかと思いきや、実戦は▲3八歩でした。が、この後△3九銀と打ち込まれ、以下反撃することもなく先手は押さえ込まれてしまいました。

▲3八歩では▲2七角が最善の受けだったようです。
以下△4四金なら▲2五桂と跳ね、続いて△3五歩に▲3七金と引き、△3六銀の打ち込みの時▲3八歩と守ってどうでしょう。△2七銀不成と行かれても▲同金(参考図)として大丈夫じゃないでしょうか?
竜王戦(豊島四段−糸谷五段)参考図


もう少し接戦になるのかなと期待していましたが、豊島四段に思っていた程の指し手がなく、最後は糸谷五段の圧勝となりました。
先輩の意地を見せたということですかね。

勝った糸谷五段は次に4組優勝者の増田裕司五段と対戦することになります。

10代棋士の糸谷五段がどこまで勝ち上がっていくのか楽しみでもあります。

第79期棋聖戦五番勝負 第3局
昨日行われた第79期棋聖戦五番勝負の第3局は、ちょっと意外な展開になって驚きました。
先手羽生善治名人後手佐藤康光棋聖で始まり、戦型は相矢倉模様でしたが、途中佐藤棋聖が玉を5二に移動して珍しい形になり、その構想が旨くいくかどうか興味深い将棋が展開されました。

下図は中盤の局面で、先手が▲5五歩△同歩に▲4五歩と指したところです。
棋聖戦第3局55手目

本譜はここで△5四銀打と固めましたが、銀一枚使って固める必要があったのでしょうか?
この後は4五の歩が活きる展開になり、後手玉が薄くなっていきました。

図から直ぐに△8五桂と跳ねてみたくなりますがどうでしょう?
△8五桂に▲4四銀なら△6二角と引いておいて大丈夫な気がします。7七の銀を避けると△4五金と歩を取られます。

さらに進んでいって、先手が飛車成の後73手目に▲4五銀と打ったのが下図の局面です。
棋聖戦第3局73手目

ここで意外や佐藤棋聖は△7三玉と早逃げしました。
すかさず先手の羽生名人は▲7五歩と突いて、尚も逃げる後手玉に食らいついて最後は勝利を手にしました。

図から△6七銀成▲同金としておいて△4四金打と粘る手はなかったでしょうか?
以下▲5四歩なら△同金寄▲同銀△同銀(参考図)として、次に△5六銀(金)や△5八銀と打って出て攻め込みます。悪くても千日手ぐらいにはなっていたかもしれません。
棋聖戦第3局参考図



本局の結果により、羽生名人はカド番を凌ぎ来週の第4局に望みを繋ぐことになりました。

形勢的には後手がややいいのではと思ってましたので、終盤の局面展開に驚きました。
負けはしましたが、佐藤棋聖の構想は間違っていないと感じています。

ベストカーにも省燃費特集が
やはり、車の雑誌でも省燃費特集が取り上げられていますね。
           ↓↓
 ベストカー最新号(7月26日号) 省燃費大特集


この記事を読んでいて以外だなと思ったのが、窓を開けている時と閉めている時で燃費の違いに差があることでした。
この経験は私自身もあるのですが、一般道で普通に走行している場合(40〜60km/h)はあまり感じないのですが、高速走行になると徐々に表れてきます。
ですから、高速道路などでは窓を完全に閉めきった方がいいでしょうね。
風の抵抗は結構燃費に響くようです。

他にも気になる項目がありましたが、大体は思っていたとおりで、市販の省燃費グッズなどはあまり効果がないようですね。

メルセデスベンツ、7年以内に石油で動く自動車を全廃予定
この業界にとってはある意味衝撃的なニュースかもしれません。
              ↓↓
メルセデスベンツ、7年以内に石油で動く自動車を全廃予定

これまでのガソリン依存のエンジンに代えて、これからはハイブリッド、電気自動車、そして水素を燃料とするエンジンに変えていく予定を立てたそうです。

しかしよく考えてみると、今頃になってこんなニュースが出るのも遅すぎるようにも思われます。
私自身は少年の頃、この21世紀には既に電気で動く乗り物が主体になっているだろう、と思っていました。
いつまで石油燃料に頼っているんだろうと不思議な感じがずっとしていましたが、遂にメーカー側も決心せざるを得ない状況のようです。

国内のメーカーでもハイブリッドや電気自動車の開発を重視するようになってきていますが(この方面は日本がトップか)、性能的にはまだまだ物足りなさを受けます。
やはり、これらを主体にした取り組み時期が遅すぎると思うんですね。

これまでのような石油の安定供給は望まれなくなってきています。
もっと官民一丸となって真剣に取り組まなければ、エネルギー問題は改善されません。


もう車は石油燃料で動く時代ではないです。

テーマ:気になるニュース - ジャンル:ニュース

エコドライブ
このところガソリン価格が上昇していて、日頃乗っている車の燃費も気になりますね。

私は2年前ぐらいからエコドライブを試しています。
車は軽自動車ですが、4WDのターボ車(5速マニュアル)なので普通に走っていると燃費は良くないです。
9年前に購入した時にカタログに載っていた燃料消費率(10・15モード)は19.6km/L
大体普通に走ると15〜16km/Lぐらいです。(それでも良い方かな)
この時期はエアコンを利かした状態で走ることが多いので、もっと悪くなることもあります。
そこでエコドライブに切り替えたところ、なんと燃費がぐんぐん良くなりました。(と言うよりも運転のコツが分かってきたのです)

車の燃費計算の仕方は一般的な満タン方法で行っていますが、私の場合はいつも1100km以上走行した時のガソリン消費量から割り出しています。このくらいの距離を走るとかなりいろいろなパターンの運転がありますので、平均的な数値を出すのにはいいかもしれません。
しかし、一度の給油で1000km以上も走れませんから、20Lを2回給油して最後に満タンにします。(その時の走行距離と燃料をメモします)

去年の6月頃にはなんとカタログ値に近い19.4km/Lを記録しました。
それ以外では、悪いときで約17km/L(冬場)、平均して大体18〜19km/Lになりました。
つまり、今までよりは約3km/L良くなっているのです。これは予想以上でした。
一月に平均1200kmぐらい走行していますので、2千円以上得することになります。


さて、それでは私のエコドライブとは?

まず発進ですが、停止状態から車を動かすのにはかなりエネルギーを消費します。それ故急発進は厳禁。滑らかな発進が必要です。
私の車は4WDなので発進時タイヤが路面に吸い付いているように感じますが、そこを緩やかに発進するのがコツです。

走行中はなるべくアクセル操作を控えます。つまり加減速を頻繁に行わなずムラのない走りをすることです。シフト走査も控えます。
主道路が込んでいるとつい回り道を走りたくなりますが、そんな回り道に限ってくねくねした道路が多いですよね。そうするとシフトチェンジが多くなって、返って燃費が悪くなることもあります。
一定速度で走行するのが一番いいです。

停止に入る前は、私はいつも2、3台先の車の走行状態を見ています。先の車が信号機の前で停止に入ろうとしている場合は、早めにアクセルオフしてゆっくり止まります。
また、坂道はエンジンブレーキを活用するようにしています。

夏場のエアコン使用はなるべく控えます。走行中は窓ガラスを開けて(私の車は四枚とも)、自然な空気の流れで車内の温度を抑えています。慣れてくると結構気持ちがいいものですよ。
エアコン使用は雨が降ってじめっとした時や渋滞でどうにもならない時ぐらいですかね。


エコドライブしていて気付いたことは、先を焦って運転している人の状態が良く分かるようになったことです。何となく落ち着きのない運転の仕方をしている人は、車の間隔を詰めてきたり、追い越し時にウィンカーを出さず幅寄せするように抜き去ったりで、見ているといつかは事故るなと思わされます。
主道路は信号機も多いので、飛ばしたところで直ぐに信号機に掴まります。燃費を損するだけです。
このように、エコドライブしていると周りの状況が良く分かります。気持ちに余裕が出来ると事故の心配も少なくなります。


私がエコドライブにハマったのは、先にも述べたように燃費が思った以上によくなり、数値的にもカタログに掲載されている値を出せるようになったことです。
つい先日には、なんと燃費計算すると19.996km/Lという数値が出て、思わず目を疑いました。何故か6月が一番いいです。

只、エコドライブしているからと言ってダラダラ運転はしていません。車の流れを重視していますので、迷惑を掛けない程度に走行しています。その代わり定速運転を心掛けています。

ガソリン価格は高騰するばかりです。
皆さんもこの際エコドライブに切り替えてはどうですか?

第79期棋聖戦五番勝負 第2局
第79期棋聖戦五番勝負の第2局が昨日ありました。
将棋の内容は、後手番の羽生善治名人が4手目に△3三角と上がって、角交換後△4二飛から△2二飛の向かい飛車に構え、対して先手の佐藤康光棋聖は穴熊に囲っての戦いになりました。

結果的には、佐藤棋聖が羽生名人の攻めをかわして、終盤は圧勝といえるほどの将棋内容になりました。

ポイントともいえる手が渡辺竜王のブログにも載っていましたので、その局面を取り上げてみます。

棋聖戦第2局73手目

渡辺竜王の解説によりますと、上図の局面で△1四同歩なら▲7二角成△同玉に▲1四香と歩を補充して、次に▲7四歩△同銀▲8四金で後手受けなしになるということです。

▲7四歩には△6四香と受ける手もありますが、▲7三歩成△同玉に▲7七桂打(参考1図)とされて先手の攻撃が続きそうですね。

棋聖戦第2局参考1図


それでは戻って、▲1四香の時に△2七角という手はないでしょうか?
▲7四歩なら△同銀▲8四金に△6三角成(参考2図)と受けれます。

棋聖戦第2局参考2図


第1局に続いてこの第2局も羽生名人にとっては不本意な将棋内容だったと思います。
対局過多が原因なのでしょうかね?
第3局以降羽生名人の巻き返しがあるのか、それとも3連勝で佐藤棋聖がこのまま防衛するのか、将棋ファンには興味が尽きません。

第66期名人戦七番勝負 羽生二冠が永世名人に
第66期名人戦七番勝負は、第6局目を挑戦者の羽生善治二冠が勝利し、十九世名人の資格を保持することになりました。

第一日目の序盤は三度の相掛かりとなって比較的手数は多く進みました。
後手の森内俊之名人が46手目△9二角と攻防に打ったのに対して、先手の羽生二冠が▲2三歩(封じ手)と強く叩いて、いよいよ両者の攻防戦が興味深く展開されていきました。

下図は封じ手から数手進み、後手が△3九歩成とと金を作ったのに対して、先手がひょいと1七に桂馬を跳ねた局面です。
名人戦七番勝負第6局55手目

本譜はこの後△2三金と嫌な歩を払い、▲4七銀に2三の金を取られないように△3二玉と上がりました。
後手の玉型が薄いので果たしてこれで保つのかなと思いましたが、やはり▲2五歩以降1七に跳ねた桂馬も参加して後手陣は苦しめられました。

図から飛車交換の可能性は薄くなっているので、△2三金のところ(9筋の攻撃を視野に入れて)△8三角と上がり、本譜と同じ▲4七銀ならば△2九と▲1八飛(▲同飛は△4七角成〜△3八銀)△1九と▲同飛に△4二金右(参考図)と構えていたら、後手陣も薄くなく戦えていたと思います。
名人戦七番勝負第6局参考図

この他にもポイントとなる局面は沢山あったと思いますが、後手の森内名人が早めに反撃態勢を作っていたらもっと熾烈な戦いがあったかもしれません。

これで現存する永世名人は羽生さんを含めて四人になりました。これは珍しいのではないでしょうか?
羽生さんはこの後棋聖戦のタイトル戦や竜王戦の決勝トーナメント戦が残っていますが、これらのタイトルも手にすると、将棋界は益々羽生さんだけの一人舞台になりそうです。

私としては若手の棋士にもっともっと頑張って欲しいと思っておるのですが・・・。

第66期名人戦七番勝負 第5局
第66期名人戦七番勝負の第5局を振り返ってみましょう。

序盤は相掛かりの指し手となり、一日目の封じ手までは予想よりも手数が多く進みました。ここまでは両者の読み筋どおりだったのでしょうか。
しかし、二日目の中盤からは一手一手が気の抜けない難しい戦いとなり、両者の読みがどのように影響していくのか、見ている方にとっては面白い将棋となりました。

結果は慎重に駒を操った先手の森内俊之名人が勝利を収めました。
全般的には森内名人が優位に進めていった将棋だと思いますが、何しろ第3局で思わぬ大逆転劇が起こったこともありますし、最後の最後まで目が離せない内容だったんじゃないかと思います。それ故森内名人の指し手に慎重さが感じられました。

この対局は本当に難しかったので、どの局面をポイントに挙げるべきか悩みました。
後手の羽生善治二冠に勝機らしい局面がなかったように思われますが、だからといって森内名人の完勝譜で済ませてしまうのでは味がありません。
いろいろと検討して、一点だけおや?と思う局面がありましたので挙げてみます。

下図は封じ手から数手進んで、先手が▲5五角と覗いた局面です。
名人戦第5局55手目

実戦はこの後△6四歩▲同歩としてから△9二飛とかわしましたが、直ぐに△9二飛とかわしていたらどうだったでしょうか?
殆どの解説によりますと、△9二飛には直ぐ▲7三歩成として、△同角▲同角成△同桂に▲7四歩と打たれて、と金が出来てしまうので後手が拙いとのことです。
しかし、その局面からさらに進めて検討してみますと、先手玉も大変なことになりそうです。

一例ですが、▲7四歩の後△6五桂▲7三歩成に△8八歩と叩き▲同金に△8五角と打ちます。
以下▲8三となら△6七角成と切って▲同銀に△5七桂成(参考1図)で、先手玉が一挙に薄くなります。
名人戦第5局参考1図

▲9二とと飛車を取ると△6七成桂と迫られ、先手側は汗が出そうです。(下段の飛車打には底歩も利きますし)

戻って、▲7三歩成△同角▲同角成△同桂の時に直ぐに歩を打たず▲8三角と打つ手もありますが、△8二飛と戻され▲7四角成に△6二銀(参考2図)と対応され、返って後手陣が硬くなりそうです。
名人戦第5局参考2図

まあ、他にも手順がありそうなのでこれで後手が良いというわけではありませんが、私にはちょっと納得がいかない局面ではありました。

これで森内名人が2勝3敗として踏みとどまりましたが、次の対局は後手番ですのでどんな作戦を立ててくるのかが見物です。

NHK杯将棋トーナメント(▲飯島五段−△瀬川四段)
昨日のNHK杯将棋トーナメント戦には、注目の瀬川晶司四段が登場していました。
この将棋を振り返ってみましょう。

先手は「将棋世界」にも載っている飯島流引き角戦法の発案者飯島栄治五段。そして後手があの瀬川晶司四段でした。

戦型は序盤から類似のない形になり、双方の構想力が問われる戦いになりました。
先に仕掛けたのは後手の瀬川四段でしたが、先手の飯島五段が旨く凌いで終盤に縺れ込みました。

結果は短時間の中で長手数の詰みを読み切った飯島五段の勝ちとなりました。
瀬川四段にしてみれば後一歩のところまで行っていたのですが、終盤の瀬戸際で魅せた飯島五段の読みが一歩勝っていたようです。

気になった局面を掲げてみます。

NHK杯(飯島五段−瀬川四段)81手目

上図は先手が▲8二歩と打ったのに対し、後手が6三にいた飛車を△8三飛と回し、それに先手が▲8五香と打った局面です。
本譜はここから△9三飛▲8一歩成△9一飛▲同ととなって飛車・角交換になりました。

ここは無理に飛車・角交換をせず、△8四歩と抵抗してはどうだったでしょうか?
以下進めますと、▲8一歩成△8五歩▲8二とに一度△9三飛として、▲9二とに△6三飛(参考図)とかわして、後手有利に進められなかったでしょうかね。
NHK杯(飯島五段−瀬川四段)参考図

参考図から▲7六金なら△7五歩▲6六金△6五歩と追っていきます。

終盤飯島五段が指した詰め手順から推測すると、本譜107手目の▲3三成桂がすでに詰めろになっていたのですね。(本人はまだ確信がなかったようですけど)
また、112手目の△8七角成に代えて△8七飛成だったら後手玉の即詰みはなく、瀬川四段にまだチャンスがあったかもしれません。

うーん、惜しくも瀬川四段に勝利の女神は微笑みませんでしたが、テレビ棋戦にしてはなかなか見応えのある将棋だったと思います。

※対局中の両者を見ていて、瀬川四段よりも飯島五段の方が(手にハンケチを握りしめての姿勢に)何とかしても勝ちたいという表情が感じ取られました。

繰り返される不愉快な音
私は本を読むのが好きなので、度々書店に出掛けています。

そこで気付いたことは、
このところ、何処の書店でも最近話題になっている映画をビデオモニターに繰り返し流していることです。
勿論音声付きで(当たり前ですが)、一日中何度も何度も同じような場面を繰り返し流しているんですね。
近くで本を読んでいる人達はこの繰り返される音が気にならないのだろうか、と私はいつも思います。
(私自身とても不愉快に感じているからなのですが)
初めて見る人は一度は立ち止まって見ておられますが、そのうちすぐに立ち去られます。
子供達でも2・3回見れば直ぐに立ち去って行きます。
つまり、殆ど流されているビデオを見ている人はいないのです。
書店で働いている人も毎日よく平気でいられるなと不思議です。

お店にとっては宣伝のつもりなのでしょうが、実際こういう光景を見ていると何の効果もないやり方にしか思えません。
もう少し工夫した流し方があると思うんですがね。

そういえば、将棋の世界でも不愉快な音を巡って一悶着ありましたよね。
昨年の名人戦でしたか、指し手側の考慮中に相手の棋士が立てる扇子の音が問題となって一時中断する場面もありました。
考慮中に一定の繰り返される音が続くと、誰もが嫌になると思います。

あなた方の職場でもこのように不愉快な音なりを耳にすることはありませんか?

NHK杯将棋トーナメント(▲橋本七段−△畠山七段)
昨日放映されたNHK杯将棋トーナメント戦(▲橋本崇範七段−△畠山鎮七段)を取り上げてみます。
先手の橋本七段は竜王戦1組に所属する若手の実力者。対して後手の畠山七段も順位戦B級1組で活躍している堅実な棋士です。

戦型は相矢倉となり、中終盤の攻防が見物となる戦いでした。

ポイントとして掲げた局面を下図に示します。

NHK杯(橋本七段−畠山七段)83手目

終盤先手が▲8五歩と角の頭を叩いたのに対して、後手が△6六角と切り、以下▲同金△8五飛▲7八銀となったところです。
本譜はこの後直ぐに△8七銀と攻め入ったのですが後が続かなく、逆に先手に攻め込まれてしまいました。

図からは手持ちに金があるので△4五金と飛・角両取りを狙う手がありますが、この手はどうでしょうか?

まず、先手が両取りに構わず▲2五桂と攻め合いを目指した場合を検討してみましょう。
後手は△3六金と飛車を取ります。以下▲3三桂成△同金▲3四歩となりますが、ここで△8七銀と打って▲同桂に△7七桂打(参考1図)の詰めろ(△8七歩成以下)があります。
NHK杯(橋本七段−畠山七段)参考1図

参考1図から▲9八銀と受けても△8九桂成▲同玉△7七桂成と殺到されて、先手が保ちそうもないですね。(角が素抜かれる可能性もありますし・・・)

次に△4五金に対して▲7七桂打と応じた場合を考えてみましょう。
これには△同桂成として▲同桂に一旦△8二飛と下がります。以下先手は▲8三歩△4二飛(△同飛は▲6一角)に▲2五桂と攻めてきますが、△3六金▲3三桂成△同金に先手も▲6八角(参考2図)と引くことになると(これはこれで一局の将棋)、後手の方が形勢がいいように思います。
NHK杯(橋本七段−畠山七段)参考2図

と言うわけで、△4五金はあったと思われます。

テレビで見た雰囲気では、本譜の△8七銀を畠山七段が慌てて指したように見受けられました。
まあ、時間が短い将棋ですから、じっくり考えられなかったのは仕方のないことですね。

第66期名人戦七番勝負 第4局
20日から行われていた第66期名人戦七番勝負の第4局、その初日は後手の森内俊之名人が角交換後から向かい飛車に構えると、すかさず先手の羽生善治二冠が▲6五角と打ち、それに対抗するように森内名人も△7四角と打ち合って力戦型に進展しました。
途中、森内名人が△5四金と繰り出して意表をつく局面があり、これを生かしきれるかどうか興味を抱きながら見ていました。

一日目はなかなか駒が進まない状態で終了し、二日目の21日も午後まで本格的な戦いは起こりませんでしたが、夕休後になって後手の森内名人がようやく仕掛けました。
下図は56手目後手からの△3五歩の仕掛けに対して、先手が▲同歩と応じ△6六歩に手抜きで▲4五桂と跳ねた局面です。

名人戦第4局59手目

本譜はここで△4四銀。3三に銀がいなくなったので先手はすかさず▲2四歩と突いて一気に戦いが始まりました。
結果的には後手が2筋の歩成を許してしまい、以降飛車の取り合いとなって終盤を迎えるのですが、このと金の効果によって先手が勝利を収めました。

図から後手がと金を作らせたくなかったら、△2二銀と引く手もあったでしょうか。
(しかし・・・)次▲3四歩には△3六歩と垂らす手や△3二飛と回る手が浮かびますが、これで後手が優勢に進められる自信はありません。
となると、△3五歩の仕掛けがどうだったかと疑問に感じます。
△3五歩よりは△7五歩と突きだして、こちらの方から圧力を掛けていってはどうだったでしょうか?


この対局の結果、先手の羽生二冠が勝利し永世名人に王手を掛けることになりました。
さて、次の対局でそれが実現するのかどうか、見物です。
(森内名人の方は最近負けが込んでいて、ちょっと心配ではありますが・・・)

マイナビ女子オープン 初代女王に矢内理絵子女流名人
昨日のマイナビ女子オープン五番勝負第4局は、先手の矢内理絵子女流名人が後手の甲斐智美女流二段に勝って、初代女王に輝きました。

戦型は後手甲斐女流二段のゴキゲン中飛車に。第2局でやはり後手番で甲斐女流二段が同じ戦法で勝っており、今回先手の矢内女流名人がどのように対応してくるのか見物でした。

序盤20手目に甲斐女流二段が△2二飛と向かい飛車に振り、その後お互い銀冠に囲って戦うことになりました。

39手目に矢内女流名人が▲5六銀と上がると、すかさず甲斐女流二段が△5五銀とぶつけて、いよいよ決戦に入りました。

下図は44手目後手が△4七角と打ったのに対し、先手が▲6五歩と指して△7三桂に▲6六銀と厚みを加えた局面です。
マイナビ女子オープン第4局47手目

本譜はこの後△5四銀と打って対抗したのですが、以下▲3六角△同角成▲同歩△6九角に▲1八角と睨みを利かされて、最後はこの1八角が後手玉の寄せに大きく貢献する恰好になりました。

結果論になりますが、銀を打つならば△5四銀じゃなくて△4四銀の方が良かったでしょうね。そうすれば、本譜のように角交換した後▲1八角と打っても効き目が薄いです。勿論角交換にもならないと思いますが。
△4四銀に対して▲7五歩と突っかけても△同歩で何でもありません。▲6四歩には△7四角成で後手十分です。

戻って△4七角に▲6五歩が上手い手でしたね。矢内女流名人の落ち着いた指し手だったと思います。
研究すれば後手にも勝ち手順があったかもしれませんが、本局は矢内女流名人が先々の展開を見切った指し方で圧勝でした。


これで矢内さんは女流名人と女王のタイトル二冠となり、益々強くなっていきそうです。女流棋界の時代の流れを感じますね。と言っても、まだ清水さんもタイトル(女流王将・倉敷藤花)を持っているわけですから、これからも(女流棋界の)頂上決戦は続きそうです。

また、矢内さんより下の若手女流にも励みがつくといいですね。そういう意味では甲斐女流二段の健闘は称えられるでしょう。

大和証券杯最強戦(▲渡辺竜王−△羽生二冠)
昨日行われた大和証券杯最強戦はネット棋戦特有のハプニングとなり、残念な結果になってしまいました。
先手が渡辺明竜王、後手が羽生善治二冠という黄金カードだったので、誰もがこの対局を注目して見ていたことでしょう。

この対局の内容が早速対局者の一人渡辺明竜王のブログに載っていましたので、私も検討してみました。

最強戦(渡辺竜王−羽生二冠)58手目

上図は58手目に後手が△3六銀と打ってきたところです。
渡辺竜王のブログによると、ここから▲3四歩△4七銀成▲2五歩(参考1図)と指すのが良かったようですが、私はちょっと疑問に思います。
最強戦(渡辺竜王−羽生二冠)参考1図

後手が次に△3八成銀と飛車の方を取ってくれるならいいんですが、△4六成銀と銀を取られると先手が損のような感じがします。
以下▲2四歩△5七成銀▲2三歩成△同金に▲3五桂と打ちたくなりますが、△6七成銀▲2三桂成△同玉▲2四歩(参考2図)となって、△同玉なら▲2八飛で先手勝ちなのですが、△3二玉と逃げられると後が続かなくなりそうです。
最強戦(渡辺竜王−羽生二冠)参考2図

多分実戦なら▲3五桂打の代わりに▲2四歩△同金▲5七金という展開になるでしょう。しかし後手側に角が二枚あるため、この角を活用されると先手が不利かなと思われます。

羽生二冠は最後次の手として△2七銀を指すつもりだったらしいですが、マウス操作のミスで時間切れとなりあえなく終了。まさかの結果に唖然となりました。
△2七銀のところは先に△2五銀▲同歩として、△2七銀▲6八飛に△8四桂と指す手もあったと思います。
いずれにしても後手が優勢だったので、この対局結果には不満が残ります。

第66期名人戦七番勝負 第3局
将棋の名人戦七番勝負第3局が8日と9日に行われましたが、その対局の結果には驚きました。
前期も大逆転劇で話題になった対局がありましたが、今回のこの対局の流れには誰もが不思議がられたことでしょう。
何故あの優勢な局面から最後はあのような結果になるのか、正直私も信じられませんでした。
只、やはり攻める時は攻めて、その時期を遅らせてはならないことを学んだ気がします。

以下、私が感じたポイントを掲げてみます。
先手は森内俊之名人、後手は羽生善治二冠です。

下図は100手目に後手が△8五歩と角の頭を突いた局面です。
名人戦第3局100手目

本譜はここで▲9七角と引いたのですが、ここは勢い▲4二角成と行く手はなかったでしょうか?
▲4二角成に△同金も△同角も▲3四金と出て、先手優勢のまま進められるんじゃないかと。
8六の地点が空くので先手玉にも危険性は少しありますが、後手の攻めが続かないように思われます。

もう一つ、▲9七角から数手進んだ下図の局面ですが、次に指された▲3四金が私には弱々しく感じられました。
名人戦第3局104手目

この局面見ていた人は次に▲3四桂を予想されたんじゃないかと思います。私もそう思いました。
▲3四桂に対して後手玉がどちらに逃げても、次に▲6四成桂と飛車を取ってしまえば先手十分かなという気がします。

本局は最後の方に森内名人らしからぬポカ(141手目 ▲9八銀)が出て、結果後手羽生二冠の勝利となりました。
そのポカの局面で、▲9八銀に代えて▲9一成桂と香車を取っていたらどうだったでしょうかね?

まあ、将棋の世界では逆転劇になることは結構あるんですが、しかし手の流れから本局の結末には信じがたい気がします。それも名人戦という格別のタイトル戦で。

次は森内名人が後手番で指すことになりますが、この第3局の影響がなければいいのですが・・・。